無人島を日帰り散策&キャンプも可能!廃墟・砲台跡が残る和歌山「友ヶ島」で冒険の旅
和歌山県にある「友ヶ島」という無人島をご存知でしょうか。
紀淡海峡にある4つの島の総称を「友ヶ島」といい、その中のひとつ「沖ノ島」には明治時代から第二次世界大戦後まで使用されていた要塞施設の廃墟群があり、見学することができます。
このような冷たさの残る廃墟の写真が神秘的で、まるでジブリ映画のよう、と言われ話題になったことも!
最近では漫画「サマータイムレンダ」のモデルとなり、少しずつ知名度を上げてきている話題の観光スポットです。
今回はそんな友ヶ島の魅力や、アクセス方法についてご紹介します!
友ヶ島はどんな背景を持った島?
友ヶ島は明治時代に大阪湾防御のために砲台などが築かれ、第二次世界大戦までは要塞施設となった場所です。
軍事要塞として使われていたことから貴重な文化財となっていますが、島自体に悲しい歴史などはないようです!
跡地の周辺は空気がひんやりとしているので、ここで何かあったのかな......!?と感じましたが、私の気のせいです。
「友ヶ島」にたどり着く方法
友ヶ島へのアクセスは和歌山「加太港」から定期船で約20分ほどです。
そもそもの「加太港」へのアクセスですが、「和歌山市駅」から、かわいいラッピングの南海電車に揺られて約40分、「加太駅」に到着後、約20分歩いた先にあります。
ちなみに加太港には駐車場があるので、車でのアクセスも可能です。
余談ですが、加太港の近くに「淡島神社」という人形供養で有名な神社があります。(過去、USJのお化け屋敷で話題になった神社です。)
神社のそばに商店が並んでいるのですが、ここの海鮮類は安くて美味しいのでぜひランチなどで立ち寄ってみてください!
友ヶ島はRPGの世界に迷い込んだかのよう
友ヶ島は徒歩移動で、最短コースが2.5km(約1時間40分)ほどです。
最短コースでも2か所の砲台跡と見晴らしのいい展望台(タカノス山展望台)に立ち寄ることができます。
特に見ごたえがあるのは、最短コースにも含まれる「第3砲台跡」です。(最初の画像も同じ場所の写真です)
この砲台跡、自然の中を歩いていると突如現れます。
レンガで作られた廃墟で、想像以上に広い。あまりにも自然の中に溶け込んでいるので、RPG(ロールプレイングゲーム)に出てくるダンジョンのようでもある。
廃墟の中は自由に探索することができ、通路には点々とライトが置かれているものの全体的に薄暗い場所です。
それもまた、冒険をしているようなわくわくを感じます。
無人島のキャンプは興味深すぎる
そしてこの島の面白いところが、キャンプができるということ!
日帰りでも十分に観光できる島ではありますが、「無人島」×「キャンプ」というワードに心動かされる人もいるはずです。
ただ、ハードルはかなり高めです。
島内に水道はなく、井戸水のみで飲料水としては使用できません。また、トイレ以外の設備がないようです。
私が観光に行ったときにも、キャンプの手練れたちが大きなリュックを背負って冒険へ向かっていました!
※2024年5月現在、桟橋の工事にり、バーベキューエリアの利用ができないようですので、お出かけ前に必ず最新の情報をご確認ください。
さいごに。
友ヶ島は全体的に道が険しく、バリアフリーではありません。廃墟群を見学するにあたって、最短ルートでも2時間程度は歩き続ける必要があります。
道が舗装されていない箇所がほとんどですので、スニーカーなどの歩きやすい靴で行く事をおすすめします!(その日の体調にも気を付けて!)
そういった不便さも含めて、自然のまま残された観光地であるからこそ、当時の物語を想像できたり、廃墟群となってしまったときの流れや、もの悲しさを感じたりします。
なんともエモい島でした。
機会があればぜひ訪れてみてください!