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46歳。入れ墨師。会社で一生懸命働いている女性と補い合って暮らしたい~おみおじリポート(134)~

大宮冬洋フリーライター
元スキー選手で運動神経は抜群。今すぐにでも家庭を築きたいそうです。(本人提供)

礼儀はわきまえながらも自分の考えをしっかり話し、可愛い顔で笑う男性

※2023年12月追記。清水さんから、真剣交際をしていた攻めオネット会員女性と婚姻届を提出したとの報告がありました。詳細はこちらをどうぞ。現役のオネット会員への有益なアドバイスもあります。清水さん、お幸せに!

※2022年10月10日追記。清水さんはお見合いした攻めオネット女性と真剣交際に入ります。当然ながら、新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

※2022年10月8日追記。現在、清水さんはお見合いした女性とのやり取りに集中しています。新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

「真面目な婚活の場には女性とのコミュニケーションが苦手な男性のほうが圧倒的に多いので、清水さんのような人をお世話するのは初めてです!」

 精悍かつ柔和な清水一馬さん(仮名、46歳)とのZoom面談を終えて、マチコ先生は驚きを露わにします。タトゥー(入れ墨)の施術を行う彫師という特殊な仕事に就いている清水さんは愛想がいいタイプではありません。むしろちょっとコワモテ。でも、礼儀はわきまえながらも自分の考えをしっかりとした言葉で話し、可愛い顔で笑うのです。

「若い頃は寝る間を惜しんで目標に向かって突っ走っていたので家族には心配をかけました。恩返しをしなくちゃいけません。30歳で独立してからは、父の日と母の日は欠かさずにプレゼントを送っています」

 すでに結婚している弟と妹とその子どもたちを「めっちゃ可愛がり」つつ、正月などには家族全員を実家に集めて両親を喜ばせているとのこと。いいお兄ちゃんですね!

清水さんの作品例。「顔や手の甲に入れたいという若い客は一度はちゃんと止めます。これから社会の中で生きていくことも考えて、入れ墨の価値も理解して来てほしいです」(本人提供)
清水さんの作品例。「顔や手の甲に入れたいという若い客は一度はちゃんと止めます。これから社会の中で生きていくことも考えて、入れ墨の価値も理解して来てほしいです」(本人提供)

人柄を見たうえでどんな絵を彫るのかをイメージ。1回で4~5時間は彫る

 国家資格がなくて人体に針を刺す彫師には違法性がないことは最高裁の判断が出ています。反社会的勢力でもありません。それでも彫師にはアンダーグラウンドなイメージがあり、仕事場を借りるのも大変なようです。関東地方で彫師をしている清水さんの場合、不動産店の担当者にありのままを話してマンションの一室を確保しています。

「1Kのこぢんまりしたサイズがこの仕事にはピッタリだし、キレイなので気に入っています。仕事場に入るのは昼頃からです。お客さんに彫るだけでなく、デザイン画を描くのも仕事場で集中してやりたい。入れ墨を彫りたいお客さんには一度仕事場に来てもらって採寸しなければいけません。そのときに人柄も見て、どんな絵を彫るのかをイメージしています」

 デザイン画が仕上がったらLINEで送って確認してもらい、OKだったら実際に彫る日程を予約してもらうという清水さん。1時間ごとに休憩して、4~5時間は彫るそうです。

これも清水さんの作品。リアルなタトゥーにも伝統的な絵柄の和彫りにも対応できます。(本人提供)
これも清水さんの作品。リアルなタトゥーにも伝統的な絵柄の和彫りにも対応できます。(本人提供)

満腹状態では集中力が鈍る。日中はタバコとコーヒーだけで食事はしません

 体力も気力も必要な働き方ですが、1回につきできるだけ長時間彫るのには理由があります。遠方からの客が彫りに通う頻度をできるだけ減らしてあげたい、という配慮です。

「ワンポイントなら1回で済みますが、背中一面を彫るのには60時間以上かかったりしますから」

 仕事中心なあまり、生活習慣は健全とは言えません。満腹状態では集中力が鈍るため、日中はタバコとコーヒーだけで食事はしない、とのこと。

「夜、仕事が終わったら、何か食べながら酒を飲みます。今は彼女もいないので遅くまで開いているバーでダーツをしたりして息抜きをしています」

 これから結婚したい人がそれでは長生きできませんよ、と僕はきっちり指摘させてもらいました。清水さんは「誰でも死ぬときは死にます。結婚したらちゃんと生命保険に入るので問題ありません。相手にお金を残せるから」と真顔で返します。この人、考え方がやっぱり堅気じゃないな……。

ある日の手料理。「豚しゃぶサラダです。夜も仕事があることが多いので毎日は無理だけど、こんな酒のつまみでよければ奥さんになってくれる人に作ってあげたいです」(本人提供)
ある日の手料理。「豚しゃぶサラダです。夜も仕事があることが多いので毎日は無理だけど、こんな酒のつまみでよければ奥さんになってくれる人に作ってあげたいです」(本人提供)

会社の中で一生懸命に働いてきた人の話を聞いてみたいし、刺激を受けたい

 それでも清水さんが結婚したいと思ったのは、「頑張っている人を応援したいという気持ちが高まったから」です。同い年として、この気持ちはちょっと理解できる気がします。若い頃は自分中心で突っ走って来たけれど、この年齢になると少しだけ余裕が生まれます。そして、周囲にできるだけ「いい影響」を与えたいと思うのです。

 清水さんの場合は、「自分がやってこなかったような人生を送っている女性」とお互いを面白がりながら支え合いたいようです。

「会社の中で一生懸命に働いてきた人とか。オレができないこともやれるだろうし、逆にこっちが助けてあげられることもあると思います。話を聞いてみたいし、刺激を受けたい。家事は普通にできるので、補い合って暮らしたいです。今は一緒にいられる時間は少なくても、いろいろ助け合って暮らして、老後に『お互いに頑張って仕事したね』と言い合えるような関係がいいです」

 自分自身がこの年齢から子どもを作って育てられるかは自信がない、と正直に明かす清水さん。ただし、子どもは大好きなので、シングルマザーとの出会いはむしろ歓迎とのこと。

「清水さんには特にアドバイスはありません。そのままで良いと思います。この記事を読んでピンとくる女性を待つだけです」

 まさに血と汗がにじむような経験を重ねて現在に至る清水さんに、マチコ先生も付け加えることは何もないようです。面白い人生を真剣に求める女性を探してあげたいと僕は思いました。

会社で真面目に働くキレイなアラフォー女性がなぜ結婚できないのかわからない、と素朴な疑問を口にする清水さん。適合する相手が少ないからなのですが、彼のような男性は意外と適している気がします。(本人提供)
会社で真面目に働くキレイなアラフォー女性がなぜ結婚できないのかわからない、と素朴な疑問を口にする清水さん。適合する相手が少ないからなのですが、彼のような男性は意外と適している気がします。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。清水さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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