【富士宮市】『富士見荘』のおやつは見た目だけじゃない!食べたら分かるこだわりの詰まった『雲海ゼリー』
竜王戦おやつ選びコンテストで対局に提供されるおやつの和菓子部門候補として選ばれたうちのひとつ『富士見荘』さんの『富士のくに雲海ゼリー』。
食べてみたい!けど割烹旅館って敷居が高いし、デザートだけ買えるものなのかなと思っている方も多いのではないでしょうか。
ランチや仕出しの際にデザートとして提供されるのはもちろん、毎月駅前商店街で毎月16日に開催される十六市や商工フェアでも購入することができ、予約すれば富士見荘で購入することもできます。
早速「『富士のくに雲海ゼリー』を購入したいのですが…」と問い合わせしたところ、若女将さんがとても丁寧に対応してくれました。
県道25号を富士宮市街から芝川方面に向かう途中の第三中学前交差点を左折し、約300m進んだ先の右側にベージュ色の塀に囲まれた広い敷地が富士見荘です。
道を挟んで左側に10台ほど停められる駐車場がありました。
富士見荘は昭和5年創業で 92年の歴史を持つ伝統ある割烹旅館です。
もうすぐ創業して100年とは思えないくらいに手入れが行き届いたお庭は落ち着いた雰囲気です。
良く通る道沿いですが塀の向こうにこんな素敵な場所があったとは、想像もつきませんでした。
現在包丁を握るのは四代目当主。慶事などで富士見荘の割烹料理を求めて県外から来るお客様も多いのだとか。
今回は特別にロビーで『富士のくに雲海ゼリー』を頂けることになりました。
竜王戦の写真で見たよりも、実物の方が深い青から薄紫のグラデーションが綺麗です。
この綺麗な青はバタフライピーという植物の花の色素で色をつけたものなんだそうです。
口に入れると食感の違うゼリーがあるのに気が付きます。これはわらび餅のような柔らかく弾力のあるゼリーをクラッシュしたものと寒天で歯ごたえを残した四角いゼリーで食感と色を変えているのだそう。
ゼリーの中に入っている白い部分はお餅です。ひんやりしたゼリーの中に入っているのにお餅はふんわりと柔らか。レモン酢をかけると、ゼリーの色味が徐々に変わって行き、まるで富士宮から見る富士山の変化そのものを感じさせてくれました。
また雲海をイメージした下の白い部分は、『姫美人』という牧野酒造の酒粕を使った和風プリンです。
驚くのがそのまろやかさ。酒粕が苦手な方でも食べられるようにと考えて作ったという若女将さんの説明を聞かなければ、酒粕を使っていることにさえ気が付かない口当たりです。
見た目が綺麗なだけじゃない、こだわりが詰まった『富士のくに雲海ゼリー』。
これだけでも驚きなのですが、青い色素に使われているバタフライピーは目の疲れを和らげることが期待できると言われていて、対局に臨む二人の目の疲れが少しでも癒されるようにと、また富士山が見えなかった時でも富士を想像して食べて欲しいというそんな願いまでが込められているんです。
細部までこだわりのある『富士のくに雲海ゼリー』を食べながら、その味、見た目、込められた思いにおもてなしの心を感じました。
また、新しいデザートを試食させて頂きました。
こちらは猪之頭の農家さんが生産した金時落花生(販売窓口は中村ファーマーさん)と北川製餡さんのミルク餡を使ったデザートです。
普通の落花生より一回り小さな殻には、身が締まった赤い落花生が詰まっています。
落花生のみで頂くとホクホクした歯ごたえと優しい甘みがあり、小粒の中に旨味を凝縮した感じです。
富士山麓産の牛乳を使用した北川製餡のミルク餡で作った柔らかなお豆腐に、金時落花生を練り込んだというデザートは、水まんじゅうのようにぷるぷるです。柔らかく弾力のある甘いお豆腐の中と、落花生の歯ごたえと自然な甘さは上品で優しい味わいです。
まだ試作の段階だそうですが、商品化したらまた食べたい!みなさんにも味わって欲しいおいしさでした!
みんなでシェアしながら盛り上げいく町づくりがしたいと話してくれた若女将さん。
その素敵な人柄と、何事もチャレンジ!というパワフルな考えは、私に元気と活力を分けてくれました。
割烹旅館 富士見荘
住所:富士宮市野中753-1
TEL:0544-26-3195
営業時間:完全予約制
ランチ:12:00~15:00 ¥3500~ (平日限定)
仕出し:18:00~22:00 ¥4000~
*11月に価格改正あり。詳しくはお問い合わせください。
デザート(テイクアウト・事前予約制)
和風プリン姫美人:280円(酒粕の濃厚な味わい。お酒好きな方におすすめ・大吟醸使用)
姫さまの酒粕ぷりん:280円(チーズケーキを思わせるようなクリーミーな味わい・吟醸使用)
酒粕レモンゼリー:280円(さっぱりとしたさわやかな味わい・大吟醸使用)
富士のくに雲海ゼリー:380円(レモン酢付)