東京は11日間1ミリ以上の雨なし 乾燥の原因は?
各地で最小湿度が10%を下回るなど、東日本を中心に乾燥が続き、山火事も起こっています。
春は高気圧と低気圧が交互にやってきて、平均的に3~4日に一回は雨が降ることが多いのですが、東京では17日(木)まで11日間、1ミリ以上の雨が降っていません。
なぜ降らない?
天候を決めるのは、上空の風の流れです。春なら、日本の上空を流れる偏西風がポイントになります。
今は、専門的な言葉で「北西場」という状態。北西から南東に風が流れ、大陸方面の乾いた空気がやってきやすくなっています。
また、低気圧が発達せず、九州など西日本で雨が降り出しても、雨雲は北西から南東に向かう風に流され、南の海上へ。東日本では雨が降りにくい状況です。
これって珍しいこと?
春にこれだけ雨が降らないのは珍しいことか、過去50年を調べてみると、上には上が。
東京で、春に1ミリ以上の雨が降らなかった最長は、19日間(1971年)。今から3年前にも16日間ということがありました。さらに、春以外も含めると、71日間ずっと降らなかったということもあります(1973年)。
18日(金)以降は、上空の流れが変わって、低気圧がやってくるので、さすがにこれらの日数を超えるのは難しいと見られます。
乾燥の影響は?
ところで、話題のプロ野球のボール。
外気の乾燥の影響はどうなのか、製造しているミズノにお話を聞いたところ、湿度との定量的なデータはないものの、一般的に硬式ボールは、外気が乾燥しているほど飛距離が伸びるとのこと。
規定値以上に飛ぶボールでゲームが行われていたそうですが、今の外気の乾燥がさらに飛距離に影響しているのか気になるところです。
まぁ、乾燥しているドーム球場では、いつも飛距離にプラスに働いていることになるので、湿度を気にすること自体がナンセンスかもしれませんが。