国宝を奪還せよ!現実世界に存在する町を冒険する無料ゲーム「ご当地RPG」とは
日本人の2人に1人がゲームをしていともいわれる近年、老若男女の注目を集めているのが「ゲーム業界」です。
最近では、日本初となるシニア世代で結成されたeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」がテレビやウェブメディアで特集されるなど話題になりました。
ゲームはコロナ禍で致命的な打撃を受けた観光業界でも注目され、地方自治体が独自に開発した「ご当地RPG」もリリースされています。
「ご当地RPG」とは
ご当地RPGとは、ゲーム内でご当地キャラクターやB級グルメ(ご当地グルメ)が登場するほか、地元の観光名所や観光の際に役立つ情報などが盛り込まれた無料のフェイクションゲームです。
ご当地RPGのなかには、現実の特定のスポットを訪れることでゲーム内アイテムを獲得できたり、特別なゲームエピソードを開放できたりするGPS機能が搭載されたものがあり、現地来訪を足す工夫も施されています。
ご当地RPG紹介
ここからは、現在もプレイ可能なご当地RPGを紹介します。
丸亀市観光協会が提供する「まるがめクエスト〜囚われの12姫〜」は、香川県にある石垣の名城として有名な「丸亀城」を奪還する物語です。
丸亀市のご当地キャラクターが活躍するほか、地元銘菓「おいり」が回復アイテムとして登場するなど、ゲーム体験をとおして丸亀市の魅力を学ぶことができます。
埼玉県行田市が2018年に開発した「言な絶えそね―行田創生RPG―」は、関東7名城のひとつに数えられた忍城の城下町からはじまる壮大な物語です。
自治体が開発した初めての本格RPGアプリであり、ゲームの主人公たちが行田市内の観光スポットを紹介してくれる「街めぐりコース」も楽しめます。
新たな時代と観光業
観光業界の発展を目的に製作されたご当地RPGは、地域の魅力を発信する「新時代の手段」としても注目を集めています。
地方創生が騒がれる現代ですから、ご当地RPGをとおして各地方の魅力を知ることから始めてみるのもいいかもしれませんね。