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眞子内親王もキャサリン妃も、ご学友との結婚のメリットは?

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:アフロスポーツ)

今月26日にご結婚される、秋篠宮皇嗣殿下の長女の眞子内親王(29歳)と小室 圭氏(30歳)。おふたりは、国際基督教大学のご学友として出会われ、4年前の婚約会見で20代の早い時期から結婚を意識されたことを明かされています。

今回は、日々婚活現場を見ている筆者として、「ご学友との結婚」と「一部の若者世代の早婚志向」という点に注目しました。

■英・キャサリン妃も。ご学友との結婚にあるメリット

まずはご学友との結婚についてですが、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃もセント・アンドルーズ大学で学友として出会われ、友人として長い時間を過ごされたのちに結婚されたことで知られています。

いずれの場合も、大学時代に出会われたことで、同じ歳・同じ立場で、利害関係のない関係性を築かれやすかったのではないかと想定されます。一般の方の場合でも、学友という共通点から肩書きを意識することなく、お互いがともに成長していく4年間を同じ世界観で過ごせるのは、社会人になってみるとたいへん貴重な機会であるはずです。

同じ学び舎で試験や卒論などの似た目標を追うことで、お互いの価値観や考え方も共有でき、「この人は共感できる、尊敬できる」とお相手の内面や将来性を見つめる基礎ができる時期でもあります。

とくに、コロナ禍になり、大学時代の出会いを重視する若者も増えています。

具体的に言うと、平成9年~10年生まれの若者はコロナ1年生で社会人になりました。その世代のある婚活女性は、女子大時代は真面目に勉強して夜遊びも禁止されていたため、異性の友人がかなり少ないそうです。さらに社会人になったらリモート勤務で会社に行くこともなくなり、出会いがないのはもちろん、仕事内容も手探りで意義を感じられず、愚痴や相談をする相手もいないと悩んだ末、はやく結婚したいからと婚活を始められました。彼女は「大学時代を逃すと結婚できない、婚活が大変になるという話は同級生の間でもしていた。学生時代からインカレサークルに入って縁をつないでいくべきだった」と話していました。

■晩婚化の中、一部若者に早婚志向も

また、立て続けにこんなお話を聞きました。

ある日本のIT企業に勤める40代の知人によると、「最近の若い世代は入社1~2年目の23歳~24歳くらいで結婚する人が増えている」そうです。

今の40代の時代は、優秀な方やエリート、キャリアアップを目指す方ほど、晩婚化志向が目立っていました。20代や30代前半にチャレンジングな業務や資格取得などに取り組み、結婚は仕事が落ち着いてからと後回しにする傾向があったからです。特に女性の場合は、結婚後に家庭に入るという根強い考えもあり、結婚か仕事か? と出産年齢とのせめぎあいに悩むことが多かったでしょう。

ところが、今の20代には、「独身だといろいろ落ち着かないから早く結婚すれば仕事に集中できる」という考えをお持ちの方も少なくありません。Wインカムになることで生活面でもリスク分散になると言っている方もいらっしゃり、不安定な時代を象徴しています。

また、別の事例として、外資のIT企業に勤めているカップルは、ともに理系大学を卒業し、24~25歳でご結婚。学生時代は友人関係でしたが、就職後にお互いの仕事の話を共有しているうちに、結婚観の話にも発展したのだとか。しばらく子供を作る気はない、「数年海外に行ってくる」という気軽さで自由に暮らしたい、でも一緒に過ごすときの生活は支えるのがベスト。そんな意見が合致したということでした。

若い世代ほど、結婚に対して、同志となるパートナーを見つけたい、新たな生活基盤を作りたいという願望を感じているのかもしれません。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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