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【新年度スタート】クラス替えが最悪だった時の対処法まとめ

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

新年度に入り、多くの人が最も気になるのは『クラス替え』ですよね。クラス替えの結果が良かったと思う人もいれば、最悪だったとガッカリする人もいるでしょう。そこで今回は、クラス替えが最悪だった時の対処法について元教師が解説していきます。

年度途中でクラスは変えられない

まず大前提としてお伝えしておきたいことは、一度決まったクラスは変えられないということです。つまり、自分にとって最悪なクラスだったとしても、今からクラスを変えてもらうことはできません。とにかく1年間は今のクラスで過ごすことになるため、せっかくなら楽しめる方が良いですよね。最悪だと思っていても、以下でご紹介する方法を実践することで、気持ちが前向きになったりクラスに馴染めるようになったりするかもしれません。

クラス替えが最悪だった時の対処法

クラス替えが最悪だった時の対処法について、手順を追って解説していきます。

クラス替えが最悪だった時の対処法(解決手順)

  1. 本当に最悪なのかをもう一度考えてみる
  2. 今の環境がどう変われば最悪の状況ではなくなるのかを考える
  3. 現在の状況について、友だちや先生、家族に相談をする
  4. クラス内でより過ごしやすくなる行動を実践する

1.本当に最悪なのかをもう一度考えてみる

新クラスの発表時には、自分の希望通りの結果にならないことで、ついつい

「クラス替えが最悪だった!」

とグチをこぼしてしまうこともありますよね。しかし、本当に"最悪"の結果だったのでしょうか。もう一度考えてみてください。"最悪"は最も悪い状態であることを表す言葉です。今よりももっと悪い結果になり得た可能性を考えると、

「まだマシな方だったのかも……」

と少しだけ気分が落ち着くかもしれません。

【ポイント1】
本当に"最悪"だったのかをもう一度考えてみよう!「意外と悪くないかも?」と思い直すきっかけになることもあります。

2.今の環境がどう変われば最悪の状況ではなくなるのかを考える

現実問題、クラス替えの結果について最悪だと感じる人は毎年少なからずいます。そう思ってしまうのはおそらく、以下のようなことが原因ではないでしょうか。

  • 仲の良い友だちと同じクラスになれなかった
  • 好きな人と同じクラスになれなかった
  • 性格が合わない人と同じクラスになった
  • 担任が自分とは合わない先生だった

なぜ最悪だと感じたのか、まずは原因を考えてみましょう。原因を理解した上で対処法を考えれば、最悪だと思ったクラスでも楽しく過ごせるようになるかもしれません。

【ポイント2】
なぜ"最悪"だと思ったのか、原因をはっきりさせよう!何が変われば最悪ではなくなるのかを見つけるのがポイントです。

3.現在の状況について、友だちや先生、家族に相談をする

悩みやイライラは、人に話すことで解消できる可能性があります。今感じた気持ちを友だちや先生、家族に相談をしてみてください。そうすることで、気持ちがスッキリして前向きに考えられるようになったり、意外な解決の糸口が見つかったりするかもしれませんよ。

【ポイント3】
今の気持ちを信頼できる人に話してみよう!気持ちを整理することや解決の糸口を見つけることで今の状況を変えられるかもしれません。

4.クラス内でより過ごしやすくなる行動を実践する

最悪だと思った原因がわかったら、クラス内でより過ごしやすくなるように"行動"してみましょう。

【NG行動】

例えば、仲の良い友だちとクラスが離れてしまって

「このクラス最悪!」

と言っている人がクラス内にいるとします。せっかく友だちになろうと思っていても、こういう人には正直話しかけづらいもの。つまり、こうした行動は新しい友だちができるきっかけを失い、さらにクラス内での環境が悪くなる可能性があるのです。そのため、現時点で最悪だと感じていても、それをクラス内で口に出したり態度に出したりするのはおすすめできません。

【推奨行動】

新しいクラスを楽しむためには、クラスメイトとの関係を良好にし、担任の先生とも良い関係を築くことが重要となります。また、良好な人間関係を築くこと自体が面倒、難しいのであれば気持ちを別の方向に向けるというのも有効です。そのため、学校およびクラス内では以下のような行動を取ることを推奨します。

  • まずは前後左右、席の近い人に話しかけてみる
  • 少し話したことのある人などに声をかけてみる
  • 休み時間などを使ってクラスが離れてしまった友だちと話す
  • 担任が苦手な先生だったとしても態度に出さないようにする
  • 困った時には担任に限らず信頼している先生に相談をする
  • 人間関係に悩みすぎる時には勉強や部活動に集中する

【ポイント4】
新しい友だちができることでクラスが楽しくなる可能性も!人間関係で悩みすぎてしまう時には別のことに集中するのもありです。

来年こそは!次のクラス替えを成功させるために今できること

一度決まったクラスは変えようがないため、とりあえず今年1年間は嫌でも我慢しなければなりません。しかし、来年のクラス替えでより良い結果を迎えるために今からできることもあります。

クラスを離してもらう相談は通りやすい

一般的に『Aさんと同じクラスになりたい』という要望は叶いにくいものですが、『以前トラブルがあったBさんとは別のクラスにしてほしい』という要望は受け入れられることが多いのです。

先生も、クラス内での円滑な関係を保つことを重視しているため、基本的にはできる範囲で対応してくれることがほとんどです。そのため、

  • これまでトラブルがあった
  • 今後トラブルになりそうで不安

という間柄の人がいれば、事前に担任や学年主任に相談をしておくことで、来年同じクラスになることを回避できる可能性が高まります。来年どうしても同じクラスになりたくない人がいれば、要望が通るかわからなくても、とりあえず先生に相談しておくことをおすすめします。

特別な理由があればクラスを一緒にしてもらえることも

不登校ぎみであったり、何かしらの配慮が必要な児童・生徒であれば、クラス替えにおいてより融通が効く可能性があります。できる範囲の要望を叶えることで不登校の子が登校できるようになるのであれば、先生としてもその方が嬉しいからです。そのため、クラス替えに関する要望があれば、先生に伝えておくことをおすすめします。学校や学年、先生によって対応はさまざまですが、保護者の方が理由をしっかり説明して要望を出すことで、実現する可能性はかなり高くなります。

最悪の状況は自分で変えられる!

クラス替えで「最悪」と感じたのはあくまでも自分の心。100%解決することは難しいものの、今の状況を変えることは可能です。逆に言えば、状況を変えることができるのは自分しかいないというふうにも捉えられます。1年間は今のクラスで過ごすことになりますので、今回ご紹介した内容を踏まえつつ、自分の気持ちの落としどころを見つけてみてくださいね。

【おさらい】クラス替えが最悪だった時の対処法(解決手順)

  1. 本当に最悪なのかをもう一度考えてみる
  2. 今の環境がどう変われば最悪の状況ではなくなるのかを考える
  3. 現在の状況について、友だちや先生、家族に相談をする
  4. クラス内でより過ごしやすくなる行動を実践する
元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。また、学生時代には家庭教師や塾講師などでも経験しました。これまでの教員生活や教育活動、自身の子育て経験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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