【京都市左京区】「琉球舞踊」「沖縄芝居」「組踊」の三本柱で琉球芸能の魅力を伝える特別公演が開催
「組踊」は琉球王朝時代、新しい国王が任命されるたびに中国から訪れる冊封使(さっぽうし)をもてなすために創作された古典的な音楽舞踊劇のこと。音楽・せりふ・所作からなり、能・狂言・歌舞伎などの影響を受けて18世紀初期に成立しました。
「琉球舞踊」は、琉球の歴史と伝統の中で成立した特色ある舞踊の総称。琉球の宮廷で親しまれた古典舞踊と、民謡や庶民の風俗を取り入れて明治以降に作られた「雑踊(ぞうおどり)」に大別されます。
「沖縄芝居」は琉球芸能の流れをくみ、市井の人情の機微や風俗を描く沖縄県民の娯楽として明治中期に誕生した歌劇です。
京都市左京区の京都芸術劇場内にある「京都芸術劇場 春秋座」では、これまで琉球舞踊と組踊の魅力を伝える公演が行われてきました。
今回は、6月1日(土)に「琉球芸能 春秋座特別公演」が行われます。
祝 国立劇場おきなわ開場20周年 琉球芸能 春秋座特別公演
沖縄伝統芸能の保存振興を図ることを主な目的として設置された「国立劇場おきなわ」は、今年2024年に開場20周年を迎えました。
「琉球芸能 春秋座特別公演」は国立劇場おきなわの開場20周年を記念し、組踊・琉球舞踊・沖縄芝居を軸として琉球芸能の魅力を楽しめる特別な公演です。
今回の公演は2部構成。「第一部 琉球舞踊と沖縄芝居」では琉球舞踊の『稲まづん(んにまづぃん)』『下り口説(くだいくどぅち)』『鳩間節(はとまぶし)』『花風(はなふう)』、沖縄芝居の『想い(うむい)』が上演されます。
『想い』は多数の沖縄芝居を世に送り出してきた伊良波尹吉(いらはいんきち)の作による喜歌劇です。
「第二部 組踊」では、組踊『女物狂(おんなものぐるい)』を上演。『女物狂』は組踊の創始者である玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が能『隅田川』に題材をとったといわれる不朽の名作です。
恥ずかしながら自分は伝統芸能に疎く『隅田川』を知らなかったのですが、能に詳しい方はぜひ見比べてみては。琉球芸能の魅力たっぷりの公演で、自分も今から楽しみです。
公演は6月1日(土)の14時開演です。
4月26日には会場である春秋座がある京都芸術大学で記者懇親会が行われたのでした。
立派な階段の先には…
アートな猫が。さすが芸術大学です。
その奥には岡倉天心像が。味のあるお顔をされています。
ちなみにこの立派な階段は「天に翔ける階段」というそうです。
公演は国立劇場おきなわの金城真次芸術監督をはじめとする豪華出演陣で行われます。
山あいに建てられた京都芸術大学は、立体的で地形で複雑な造りでとても素敵です。でも帰り道しっかり迷ったのでした。
祝 国立劇場おきなわ開場20周年 琉球芸能 春秋座特別公演
会場/京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)
京都市左京区北白川瓜生山2-116
075-791-9207
日時/2024年6月1日(土)14:00開演(13:30開場)
料金/一般 5,000円 学生&ユース(25歳以下) 2,500円
※学生&ユースは身分証明書が必要です。
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