【京都市】あ〜気持ち良い!自然と人の暮らしや歴史を感じられるトレッキング|北山西部コース
三方を山に囲まれている京都市には「京都一周トレイル」というトレッキングコースがあります。
「三方やったら一周ちゃうやん!」というツッコミはさておき、山登りの初心者でも楽しめる工夫がされている、人気のトレッキングコースです。
「京都一周トレイル」は4つのコースで構成されており、今回は「北山西部コース」の前半(道標「北山 47」から道標「北山 67-1」)をご紹介します。
コースの距離としては9km弱で比較的歩きやすいコースですが、注意点がありますので、この記事でチェックしてください。
「京都一周トレイル」は山歩きの初心者でも楽しめるトレッキングコース
「京都一周トレイル」は大きく分けて4つのコースで構成されています。
- 東山コース(約34.1km)
- 北山東部コース(約17.9km)
- 北山西部コース(約19.3km)
- 西山コース(約12.3km)
公共交通機関を利用することで、コースの途中からスタートしたり、途中でリタイアしたりしやすいように設計されており、無理のない計画を立てられるのが特徴です。
今回ご紹介するのも「北山西部コース」を2回に分けたうちの前半部分です。(一度で約19.3kmを歩くのはしんどいですから…)
また、コース上には小刻みに道標(案内板)が設置されているのも安心できるポイントです。
京都市内や近郊の書店などで公式ガイドマップが販売されています。公式ガイドマップと照らし合わせればわかりやすいです。(とは言え、油断は禁物。)
二ノ瀬から夜泣峠・向山を越えて京見峠へ|北山西部コース
北山西部コースは全長約19.3km。一度に歩き切るのは大変なので、2回に分けるのがおすすめです。
- 北山西部コース①…二ノ瀬〜京見峠(約9km)
- 北山西部コース②…京見峠〜清滝(約10km)
ですが、実は、北山西部コースの分断には注意点があります。
前半のゴール地点である京見峠から最寄りの公共交通機関(鷹峯のバス停)までは4km弱あり、コースの約9kmと合わせると、12〜13kmほどの距離となります。
また、このコースに限らずですが、コース上には「熊出没注意」の看板や目撃情報の掲示があります。実際にわたしもコース上でツキノワグマの糞を見かけたことがあります…!熊には十分気をつけてください。
コースの特徴
北山西部コース①は、大きく2度の登りがあります。一度目は、夜鳴峠・向山を越える時、二度目は氷室・京見峠へ向かう時です。よほどの運動不足でなければ特に問題はないと思います。
叡山電鉄・二ノ瀬駅の近くからスタートし、登山道に入るとはじめは階段があります。
その後、夜鳴峠まではこのような山道が続きます。
コース上にはベンチが設置されているところもあるので、無理せず休憩をしながら歩きましょう。
向山の頂上を越えると三幸橋までは下りが続きます。途中で、大文字山が見える場所もあり、景色を楽しめます。
氷室・京見峠への登り坂は、小川に架けられた丸太の橋を渡る箇所も。
倒木をまたいで進む場所もあり、注意が必要ですが、バラエティに富んだコースであるとも言えます。
氷室から先は舗装された道路です。氷室の集落では、田園風景に癒され、山歩きの疲れも少しはやわらぐでしょう。
コースの見どころ
北山西部コースの前半は、豊かな自然のなかに人の暮らしや歴史と文化を感じられるスポットが見どころです。
向山を下りたあたりではゴォーと勢いよく水が流れる音が聞こえて来ます。ここは賀茂川と鞍馬川が合流するポイント。近くにある洛北発電所で水力発電が行われています。
真っ直ぐに伸びた北山杉も圧巻。
「京都一周トレイル」のコースからは少し外れますが、氷室の集落にある「氷室跡」もぜひ訪れてほしいスポットです。
氷室は、冷凍庫のない時代に、冬の間にできた氷を貯蔵しておくための場所。なんとその場所が現在に残されているのです。
コース上には、この氷室を管理するために設置されたと伝わる氷室神社もあります。
夏のトレッキングは水分・塩分補給をしっかりと!
初心者でもチャレンジしやすい「京都一周トレイル」ですが、山登りには危険が伴います。夏のトレッキングで特に注意が必要なのは、熱中症。水分・塩分はしっかりと補給するようにしましょう。
北山西部コースは、「京都一周トレイル」のなかでは、途中リタイアがしにくいコースです。無理のない計画でトレッキングを楽しんでくださいね。
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京都一周トレイル
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・京都一周トレイルとは
・北山西部コース