セブン、ファミマ、ローソンのアイスコーヒーをソムリエが飲み比べた
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエKazuです。
暖かくなると、アイスコーヒーがより美味しい季節になります。
中でもコンビニのアイスコーヒーはコスパもよく、毎年人気です。
そこで今回は、気軽に買える「コンビニアイスコーヒー」について、ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンそれぞれの魅力をご紹介します。
ファミリーマート(FAMIMA CAFÉ) アイスコーヒー(S)
栄養成分表示
熱量:7.0kcal
たんぱく質:0.4
脂質:0.0
炭水化物:1.3
食塩相当量:0.11
価格:Sサイズ110円(税込)、Mサイズ210円(税込)、Lサイズ290円(税込)
厳選されたコーヒー豆と香りのこだわり
ファミリーマートのコーヒーは「独自の厳選されたコーヒー豆」と「香りのこだわり」が大きな特徴です。
ブラジル セラード産のコーヒー豆は、最高等級豆を80%以上使用、品質チェックを4回実施する高品質なコーヒー豆だけを厳選しています。
2020年2月からWorld Brewers Cupのアジア人初の世界一となったバリスタ粕谷哲氏と共同開発を開始。
同年7月には、アイスコーヒーの「甘味焙煎」が導入されています。
2022年6月にアイスコーヒーがリニューアル
2022年6月には、アイスコーヒーのリニューアルが行われました。
ブラジル、グアテマラ、コロンビア、タンザニアの4種の豆を使用。(2023年5月時点)
後味の切れの良さは維持しつつ、ブラジル産の豆を増やし、コクを最大限に引き出した味わいとなっています。
【ファミリーマート アイスコーヒー(S)の感想】
個人的な感想は、次のとおりです↓(5つ星評価)
酸味:★★
苦味:★★
コク:★★★
甘味:★★
コーヒーの抽出中には「甘味焙煎」による、甘く香ばしい香りが広がります。
味わいについては、酸味控えめでブラジル産コーヒー豆の特徴であるナッツのような香ばしさとほんのりとした甘味があり、豊かなコクも印象的です。
心地よい苦味で後味もすっきりとしていて、ゴクゴクと飲める、全体的にバランスの取れた美味しいコーヒーでした!
ホットコーヒーもリニューアルされている
一方、ホットコーヒーについては、深煎り豆のコク深い味わいを楽しめるブレンドコーヒーや華やかでコク深いモカブレンドなどもあります。
それぞれ2022年10月、11月にリニューアルされています。
アイスコーヒーと同様、バリスタ世界チャンピオンに輝いた粕谷哲氏監修です。
それぞれのシーンや気候に合わせて、ホットとアイスの飲み比べを楽しめます。
コーヒーソムリエのおすすめアレンジ
甘く香ばしい、バランスの取れたファミマのアイスコーヒーは、ガムシロップで甘味を加えるか、テイクアウトする場合は、ミルクを足してカフェオレにするのもおすすめです。
ローソン (MACHIcafe)アイスコーヒー(S)
栄養成分表示
熱量:10kcal
たんぱく質:0.2g
脂質:0.5g
炭水化物:1.5g
食塩相当量:0g
価格:Sサイズ110円(税込)10kcal、Mサイズ210円(税込)12kcal、メガアイスコーヒー300円(税込)24kcal
ローソンでは、コーヒーの粉に高い圧力をかける加圧方式(エスプレッソ)抽出で、やや高めの温度で提供されています。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、タンザニアの豆を使用し、アフターミックスされているのも特徴です。
※アフターミックスとは、焙煎後にブレンドを行う方法です。
2023年5月16日にリニューアルを発表
2023年5月16日にマチカフェのアイスコーヒーがリニューアルしたとの発表がありました。
苦味や雑味を抑えつつ、コク深く、爽やかな後味に。
【ローソン アイスコーヒー(S)の感想】
個人的な感想は、次のとおりです↓(5つ星評価)
酸味:★★★
苦味:★★
コク:★★★
甘味:★★
豆本来の香りが引き立ち、さわやかな印象がありました。
味わいについては、明るい爽やかな酸味とコク深い味わいがあり、後味もすっきりしています。
そのため、暑い季節にピッタリなゴクゴクと飲めるとても美味しいコーヒーでした!
ホットコーヒーはしっかりとした苦味が特徴
一方、ホットコーヒーについては、さっぱりとしたアイスコーヒーとは異なり、ナッツのような香ばしさとしっかり苦味も感じられます。
コーヒーソムリエのおすすめアレンジ
さっぱりしたローソンのアイスコーヒーには、ガムシロップやスライスレモンを加え、甘味とキレのあるコーヒーにするのもおすすめです。
セブン-イレブン (7カフェ) アイスコーヒーR
栄養成分表示
熱量:7kcal
たんぱく質:0.4g
脂質:0.0g
炭水化物:1.1g
(糖質:0.9g、食物繊維:0.2g)
食塩相当量:0.02g
価格:Rサイズ110円(税込)、Lサイズ210円(税込)
2022年7月に新機能が追加された「セブンカフェマシン」により、挽き立て、淹れたてをご提供。
アイスコーヒーの豆は、グアテマラ、タンザニア、コロンビア、ブラジルの4か国を使用しています。
グアテマラ産コーヒー豆の比率をアップ
セブンイレブンのアイスコーヒーは、甘く芳醇な香りのグアテマラ産コーヒー豆の比率をアップしています。
また、不純物を取り除いた純度の高い氷を使用しており、すっきりと飲みやすくなっています。
焙煎方法については、トリプル焙煎(3段階焙煎)からクワトロ焙煎(4段階焙煎)に変更されています。
【セブン-イレブン アイスコーヒーRの感想】
個人的な感想は、次のとおりです↓(5つ星評価)
酸味:★
苦味:★★★
コク:★★★★
甘味:★★★
コーヒーを抽出している間、甘く芳醇な香りが広がりました。
味わいについては、しっかりとした苦味とグアテマラ産コーヒー豆の甘味が印象的です。
また、全体的にまろやかでコク深く、奥行きのある味わいとなっています。
後味もすっきりしていて、とても美味しいコーヒーでした!
ホットコーヒーはタンザニア豆の比率をアップ
ホットコーヒーについては、タンザニア豆の比率をアップしており、アイスコーヒーとは違った味わいになっているので、飲み比べを楽しむのもよいでしょう。
コーヒーソムリエのおすすめアレンジ
しっかりとした苦味のセブンイレブンのアイスコーヒーには、バニラアイスが相性抜群です。
コーヒーの苦味とバニラアイスのクリーミーなコクを楽しめます。
ミルクやガムシロップを足して、甘味を加えるのもおすすめです。
まとめ
今回は、コンビニ3社のアイスコーヒーをご紹介しました。
3社によるアイスコーヒーの感想をまとめると、以下のとおりです。
ファミリーマートは、甘味焙煎による、甘く香ばしい、ほどよい苦味とコクのある「バランス派」の美味しいアイスコーヒーでした。
ローソンは、明るい爽やかな酸味とコク深い味わいがあり「さっぱり派」の美味しいアイスコーヒーです。
セブン-イレブンは、しっかりとした苦味とほのかな甘味のある「ビター派」の美味しいアイスコーヒーです。軽め・ふうつ・濃いめを選べるのも嬉しい点です。
3社ともストローなしで飲めるフタが便利
3社ともストローなしで飲めるフタになっているので、飲みやすいと感じました。
それぞれの特徴があり、その日の気分や気候などに合わせてファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンなどのコンビニアイスコーヒーを選ぶとよいでしょう。
上記の記事を参考にしながら、コーヒーライフを楽しむ第一歩につながれば幸いです。
参考サイト
ファミリーマート公式サイト『コクの最高傑作!「アイスコーヒー」「アイスカフェラテ」リニューアル」』
ローソン公式サイト「マチカフェのアイスコーヒーがリニューアル!」
※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や販売終了の可能性もございます。
※画像の一部はご提供いただきました。