新米の大福が解禁!産直で購入した「長狭の亀屋」さんの濃厚な旨味と強い粘り気は豆とあんこに引けを取らず
和菓子屋さんには様々な形態がありまして、例えば工房はもっていらしても販売する実店舗はもっていないというところも。以前は店舗があっても、諸般の事情により委託販売のみというとこもございますが、それでも美味しいお菓子をお作りになっているのは変わらず。
先日訪れた「わくわく広場」という産直。鴨川シーワールドでもお馴染み、安房鴨川駅駅から徒歩5分程度のお店なのですが、そちらで出会った大福にビビッと私のアンテナが反応いたしまして手に取った大福がまた印象深くて。
今回は、千葉県鴨川市にて明治創業という歴史を持ち、地元のスーパーや産直などで定番から季節ならではの和菓子を販売なさっている「長狭の亀屋」さんの「長狭米の大福もち(こしあん)」をご紹介。
新米というシールについつい反応してしまいました。千葉県鴨川市の長狭平野にて収穫された糯米の新米を搗き上げたお餅の大福、これは地域に根差した和菓子屋さんならではのお菓子ですね。和菓子だけではなく、その土地の食材に触れることができるというのも、ローカルなお店の魅力。
幾分小柄で食べやすい大きさの大福もちには、ぽつぽつと色味がはっきりとした黒い水玉が。しっとりとして舌先から全体に纏わりついていくような粘り気の強いお餅は、なかなか糯米特有のふっくらとした濃厚な旨味がガツンと飛び込んでくるではありませんか!そしてぼりぼりっと歯応えも風味も素朴かつある意味野趣をも連想させる赤えんどう豆の力強さに驚き。
しかし、中に包まれているこし餡はさらりとしており甘さも程よく、そっと効かせた塩気が旨味や甘さ、そして糯米に赤えんどう豆、小豆の仲人のような仕上がりに。
長狭の亀屋さんの大福が初めましての私にとっては、なかなか個性的でありキャラ立ちのはっきりとした大福もちでありますが、おそらく地域に住まう方々にとっては、ほっとするいつもの味なのでしょうね。納得です。
私はふたつしか食べていないのですが、それでも「これこれ」とつい口に出てしまいそうでした。
昨今の米騒動によりうるち米ばかりに目が向きがちですが、ぜひ美味しい糯米の新米を使った和菓子に出会ったら、手に取ってみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<わくわく広場>
千葉県鴨川市横渚837-1
04-7093-4351
9時~19時
不定休