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草津や伊香保だけではない!「泉質自慢の群馬県の日帰り温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

群馬県といえば、数々の名湯が揃う「温泉王国」だ。全国的に知名度が高いのは草津温泉や伊香保温泉だが、あまり知られていないけれど泉質の良い温泉が数多く存在する。

そこで、草津や伊香保といったメジャーな温泉地以外にも目を向けたい。規模は小さいけれど、泉質にすぐれた温泉地が少なくない。今回は泉質に特徴が見られる群馬県の日帰り温泉施設を5カ所紹介したい。

川原湯温泉・王湯(長野原町)

ダムの湖畔にある温泉地。共同浴場の「王湯」は、温泉地のシンボルといえる施設で、ダムを一望できる露天風呂が人気。ダムの湖畔というロケーションなので、シーンと静まり返っていて、聞こえてくるのは湯が落ちる音だけ、という日常では体験できないような静かな時間を過ごせるのが魅力だ。川原湯温泉があるのは、草津など有名な温泉地が密集するエリアであるがゆえに、入浴客も地元の人や一部の温泉ファンが中心なので、比較的ゆっくりと過ごせる。周辺の温泉地と合わせて、湯めぐりを楽しむのもよし。

まえばし駅前天然温泉・ゆ~ゆ(前橋市)

前橋駅から徒歩2分の駅前温泉。市街地にあるにもかかわらず、上質な湯が湧く貴重な存在だ。湧出量は毎分455リットルと豊富で、源泉かけ流しを実現している。少し緑色をおびた湯は、よく温まる塩化物泉。駅前という立地なので電車移動できるのもうれしい。

鹿沢温泉・紅葉館(嬬恋村)

上信越高原国立公園内、標高1500mに湯煙を上げる山の温泉地。一軒宿の鹿沢温泉「紅葉館」は明治創業の歴史ある湯治宿で、日帰り利用もできる。歴史を重ねたレリーフが特徴の内湯には、緑色の濁り湯が掛け流し。湯の花が大量に舞う本格派だ。温泉ファンがわざわざ訪ねてくる源泉自慢の宿である。

沢渡温泉・共同浴場(中之条町)

強酸性の草津温泉と比べて、マイルドな泉質のため「草津の仕上げ湯」と呼ばれる。坂道に小さな旅館が並ぶ沢渡温泉は、観光客でにぎわう草津に比べて地味に映るが、その分、ゆっくりと静かな時間を過ごしたい人には向いている。鮮度抜群の「沢渡温泉共同浴場」は、おもに地元の人が通う名湯。無色透明で熱めの湯が掛け流しにされている。

四万温泉・御夢想の湯(中之条町)

上州を代表する出湯のひとつ四万温泉は、草津や伊香保ほどではないが、同エリアでは人気の温泉地のひとつ。それでも鄙びた風情が漂う温泉街は混雑とは無縁。温泉街にある共同浴場「御夢想の湯」「上の湯」「河原の湯」は無料で入浴できる。いずれも新鮮でアツアツの湯が楽しめる。特に御夢想の湯は、小さな湯船だからからこそ、新鮮な湯が常時あふれ出す。ただし、一般客は9時から15時までと時間制限があるので要注意。

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温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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