【神戸市】夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」最終回は「ガリバートンネル」が映り伝説の回になるかも
NHK夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」は神戸が主な舞台であり神戸の名所が随所にロケ地として登場します。その最終回に三宮駅前にある戦前に作られたものの年内には取り壊される予定の「ガリバートンネル」が背景に映り込んでいました。これは貴重な放送回となるであろうそのシーンと「ガリバートンネル」について振り返ります。
主人公ほたるが三宮の街をながめるシーンに「ガリバートンネル」が映り込む
「わたしの一番最悪なともだち」の主人公である笠松ほたる(蒔田彩珠、以下ほたる)が足つぼマッサージを受けてから三宮の街に来るシーンでこの歩道橋が出てきます。歩道橋にさしかかったほたるは一度スマホを見るために立ち止まり、その後この歩道橋から三宮の街を眺めます。
上の写真がドラマでほたるが街を眺めるのに立っていた場所付近です。この写真に近いアングルでドラマでは放送されました。この風景の右側の歩道の中央あたりにコンクリートの建造物が映っています。これは通称「ガリバートンネル」と呼ばれる地下通路につながる出入り口です。
通称「ガリバートンネル」とは、ドラえもんのひみつ道具「ガリバートンネル」に形状が似ていることからつけられた名前です。確かに横から見ると「ガリバートンネル」そのものに見えます。
「ガリバートンネル」の正式名称はA14番出入口。この「ガリバートンネル」は、神戸そごうや阪神三宮駅ができた昭和8年(1933年)頃にできたものと言われています。戦争も大震災も乗り越えて存在している稀有な建造物です。
しかし、残念ながらJR 三ノ 宮新駅ビル開発に伴い、この「ガリバートンネル」も取り壊されることが決まっています。
もし「わたしの一番最悪なともだち」の続編が数年後に制作されたら、ほたるがながめる三宮の駅前の風景はこのときとがらりと変わっているに違いありません。このドラマの最終回に「ガリバートンネル」が映り込んでいることは、三宮駅前の風景の変遷を知ることができる貴重なシーンとして語り続けられるのではないでしょうか。
A14番出入口 (ガリバートンネル)
JR 三ノ 宮駅前