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スケボー種類はどう違う?スタイル?オリンピックの種目は?スケボーの形が違うのはなぜ?

藤井アニプロフリースタイルスケートボーダー

スケボーにすこし興味が出てきて調べていると様々な種類のスケートボードがあることに気づくと思います。そもそも、なぜ形が違うのか?どういったジャンルのスケボーがあるのか、気になりませんか?

ストリートスタイル 小さいジャンプ用のセクションを利用してここまで飛べる! ※写真は2016年のイベント
ストリートスタイル 小さいジャンプ用のセクションを利用してここまで飛べる! ※写真は2016年のイベント

オリンピック競技にもなったし少し知っておくと、実際に見る場面で楽しさが増えるし知らない人にちょっと説明できたりすると良いですよね?
ってことで、ざっくり3分でスケボーのスタイル(ジャンル/種類)を解説してみようと思います。

僕が勝手に想像している今後のスケボーのスタイルの未来も最後に書いてみようと思います。

そもそもスケートボードとは

まずは定義を知っておかないとですね。
一枚の板に4つの車輪がついた乗りものをスケートボードと言います。一般的に普及しているスケートボードでは通常のストリート用のスケートボードの他、ペニー、ロングボードなどが有名です。

クルージング(街乗り)に特化したペニーと呼ばれるスケートボード音が静か、コンパクトという特徴あり
クルージング(街乗り)に特化したペニーと呼ばれるスケートボード音が静か、コンパクトという特徴あり

ちなみによく小学生くらいのお子様が乗っているのを見かける2輪でクネクネ走る横乗りギア(ブレイブボード、ジェイボード、リップスティック)がありますがそれとは区別されています。

昔ウチの息子が乗っていたリップスティック これはスケートボードとは区別されています
昔ウチの息子が乗っていたリップスティック これはスケートボードとは区別されています

コチラはどちらかというと体重移動で進んで楽しむのに特化したスケボーよりもかなり後発のギアです。
※もちろん様々なトリックを行うエキスパートもいます。

スケボーの種類

スケボーはトリック(技)のスタイル(種類)によって分けられていたり、外にもスケボーの形状等、色々微妙に異なっています。そして、境目が曖昧だったりしてひとくくりに語れない部分があります。すべてを一緒に説明するとわけがわからなくなるので、今回は競技として存在しているスケボーの種類をお伝えします。

まずはみなさん気になるところはオリンピック種目に採用された以下の二つ

ストリートスタイル

街中に存在する斜面や縁石、ベンチ、階段や手すりなどを利用して滑って遊ぶことから発展したスタイル。スケボーと聞くと大体の方がコチラを想像するのではないでしょうか。
現在では街中の構造物と同等のモノ(セクションと呼ばれます)を設置したスケートボードパークがあちこちに建設されています。

ストリートスケートボードパーク 階段や縁石が設置されていてこれらを使って様々なトリックを行います
ストリートスケートボードパーク 階段や縁石が設置されていてこれらを使って様々なトリックを行います

オリンピックではこのようなセクションを設置したコースを45秒の持ち時間で滑って競われます。

パークスタイル

海外の豪邸にあるプールの水を抜いてそこで滑って遊んだのが発祥。
コンクリートで作成された、おわん型のくぼみを様々に組み合わせて設置したようなコースを滑ってトリックの難易度やルーティン等で競います。

オリンピックではこのようなおわん型のコースを用意して、ストリートと同様に同じく45秒の持ち時間で滑りその技を競います。

ちなみに上記二つのスタイルで行われる競技の基準を知りたい方は
東京都オリンピックパラリンピック準備局のスケートボードの説明を見ると一分くらいでざっと理解できます。

他にも様々な種類の競技があります

フリースタイル

フラットランドスタイルと呼ぶ方もおり、その名が表すように平地(フラット)だけで行う競技。スケボーを立てたり横にしたり、逆立ちをしたり、通常のらないスケボーの場所を使って技を競う競技です。
広い場所が無くても出来る技が多く、老若男女問わずだれでも楽しめるスタイルとして日本では最近特に再注目されているスタイルです。

想像つきにくい方は下記をチェックしてみてください。一部ストリートスタイルを混ぜたトリックも行っていますがフリースタイルの要素が詰まっている映像です。

近年このスタイルで日本人が何度も世界一を獲得しています!

カナダで開催されたフリースタイルの世界大会で三連覇を果たしたIsamu Yamamoto
カナダで開催されたフリースタイルの世界大会で三連覇を果たしたIsamu Yamamoto

バーチカル

スケボーと聞いてコチラを思い浮かべる方も結構多いと思います。U字型でかなり大きめのバーチカルランプと呼ばれる構造物をすべる競技です。その名の通り、最上部は垂直(バーチカル)部分があり、滑るだけでも大変です。また、設置されている場所も少ないのでやってみたいと思ってもなかなか手が出せない分野ですが、迫力があり根強い人気があります。映像で見るよりリアルで見るとその高さに驚愕します。

ムラサキスポーツで開催されたイベントにて
ムラサキスポーツで開催されたイベントにて

スラローム

一列に並べたパイロンをすり抜けるように進んでそのタイムを競う競技です。
競技者のスキルだけでなく、その日のコンディションに合わせたギアのチューニングも結果を左右する奥の深い競技です。

ロングボード

急速に人気を伸ばしているスタイル
板が大きいので、比較的安定して乗れます。スケボーの上でステップを行ったり他のスタイルにはない要素があり女子にも人気があります。

ビッグエアー

エックスゲームのような海外開催のコンテストが多いので、日本では直接目にすることはほとんどないと思います。超大型のジャンプ台のような構造物をコンテスト用に作成し、空中へジャンプしながらのトリックを競う競技、スキージャンプの途中で様々なトリックを繰り出すのを想像するとわかりやすいと思います。
バーティカルと同様に強烈なインパクトのある競技です。

他にも競技としては、スケートゲームなどが有名ですが、ストリートスタイルの中の1分野なので今回は割愛します。

今後のスタイルの進化は?

僕が想像しているスケボーのスタイルの進化ですが、、、
競技としては現在のカテゴリは残っていくと思うのですが、実際にスケボーする人たちの間ではスタイルの境界線があいまいになっていくのではないかと勝手に想像しています。
例えば現在ストリートになくてはならない平地で行うオーリーというトリック、いわゆるジャンプですが、コレはもともと、フリースタイルの神様と呼ばれているRodneyMullen氏が開発したトリックなのです。
そしてそれらを応用した数々のトリックがストリートスタイルで生み出され、今度は逆にその回転系のトリックをフリースタイル競技の中で行う人が居たりします。
これからますますトリックは進化していくと思いますが、異なるスタイルからトリックを組み込んで融合させたようなトリックが増えていくんじゃないかなと思います。

っと、勝手な意見を書いちゃいましたが、スケボーは自由な遊び、カルチャー、スポーツです。少しでも興味がわいた方は、是非チャレンジしてみてくださいね。

今後はスケボーの始め方や練習方法なども書いてみたいと思いますのでもしよければページトップの「フォロー」していただけると嬉しいです!

プロフリースタイルスケートボーダー

フリースタイルスケートボード歴35年を超え、国内外のコンテスト受賞歴も多数の藤井アニ。国内最高レベルのトリックを武器に活躍する息子のYutaと共に普及活動しています。近年は多くのネクストジェネレーションを育てるべく情報を公式HPのFscomやYouTubeで発信中!練習会やスクール、コンテストも開催。子供はもちろん、大人になってからでも取り組みやすいフリースタイルスケートボードに是非チャレンジしてみてください!!

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