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「ストレスを避ける生き方のススメ」と「ストレスをゼロにしない生き方のススメ」

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日のテーマは、「ストレスを避ける生き方のススメ」です。

世の中には、「当たって砕けろ!」「失敗を恐れるな!」「気にするな!」「目をつぶって飛べ!」等という、「困難に立ち向かっていくことこそが尊いんだ!」という考え方や言葉を聞くことがありますが…、基本、ストレスを引き起こすストレッサーに関しては、それを避ける生き方をしていったほうが賢明です。

ストレスを引き起こすストレッサーに関しては、まずは避けるよける逃げる等をして、ストレッサーをなくせないか? を考えたほうがいいです。そう、環境を変える等して、ストレッサーをなくすことが1番…ということです。

それでもなくせない場合に限り、
ストレッサーとどう向き合っていくかを、真剣に考えたほうがいいです。

そして、最後、ストレッサーをなくせない、ストレッサーをストレッサーとしてしか考えられないとなったときに初めて、ストレス解消の遊びや休みに走る…という方法を取られたら宜しいのではないかと思います。

もう1度言いますね。
ストレスを引き起こすストレッサーは、
1.避けるよける逃げるなどして、なくせないか? を1番に考える。
2.ストレスをなくせないのであれば、ストレッサーをストレッサーとして捉えない考え方が出来ないか? 考える。
3.ストレッサーは、ストレッサーとしてそのままにし、ストレス解消である遊びや休みに走る。
   ということです。

ちょっと例をあげて説明したいと思います。
職場に嫌な奴がいる。そいつが強烈なストレッサーとなりストレスを感じる…。
1の方法は、嫌な奴から離れるため、部署を変えてもらう、会社をやめてしまう…ということです。
2の方法は、なんとか自分の考え方を変えて、嫌な奴を嫌な奴だと思わないようにする…ということです。
3の方法は、嫌な奴は嫌な奴のまま放置し、自分が職場を離れたら、嫌な奴のことなど忘れ、休養や遊びに勤しむ…ということです。

ストレスの元となるストレッサーである嫌な奴に、真っ向勝負を挑む生き方も素敵かもしれませんが、嫌な奴は、出来る限り避ける…という生き方もあるんだよということを。あなたには知っておいて欲しいと思います。

私は、20年以上前、普通のサラリーマンをしながら、しっかり準備して、独立開業のプロカウンセラーになったわけですが、挑戦したと言えばカッコいいですが、ストレスである勤め人生活を避けた、ストレスである勤め人生活から逃げたと言っても過言ではないと思います。

あなたは如何ですか
今、ストレスを抱えていますか?
そして、そのストレスをどうしようと思っていますか?

逃げる避けることが出来るようだったら、どうぞ逃げて避けてみてください。
いや、逃げることも避けることも出来ないようでしたら、真向勝負するか、健康を害さない方法で、気分転換するようにしていってください。

あと最後になりますが、ストレスというものは、ゼロにしてはいけません
少しは持っておくべきです。それがハリのある人生を送るコツです。

私は、今、完全フリーランスであり、人に迷惑をかけない限り、何をどうしようと、全部自分の勝手、自分の自由であり、ノンストレスな生き方をしているわけですが、あえて自分に対し、今、ストレスを与え続けています。

今の私の最大のストレスは、1日おきの筋トレです。これは辛くて辛くて、正直、いつも「やめてしまいたい」と思っているのですが…、この大嫌いな筋トレをやめてしまうと、自分の大好きな心理臨床や執筆の仕事がストレスに浮上しかねないので、あえて大嫌いな筋トレをし続けるよう、毎日、自分に課しているといった次第です。

ストレスは避ける。ストレスは適度に持つ。
それが楽しい、張りのある人生を生きるコツです。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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