神戸の豚まんといえば、「老祥記」「一貫楼」「四興樓」が3大豚まんとして知られていますが、もう一つ、外してはならない美味しい豚まんがあるんです。それが神戸三宮のさんプラザと神戸市東部中央卸売市場に店舗を構える「神戸 太平閣」。他のお店のように行列はないけど、味は他と比べて遜色なしというか、3大豚まん店のいいとこ取りをしたお味なのです。

本店の場所は、三宮センター街からだと、フラワーロード側から1つ目の角を右折したマルイの裏手。レモネードbyレモニカを少し過ぎたあたりのさんプラザ1階、通路に面しています。

訪れたのは土曜日の昼下がりですが、他の豚まん店のような行列はありません。いつ行ってもすぐに買えるのが利点。

でも、決して人気がないわけではありませんよ。昭和21年創業の老舗で、かつては中華バイキングや点心飲茶のお店も運営していました。阪神淡路大震災で4店舗1工場が全壊し、現在は、三宮店と小田急百貨店デパ地下の町田店（東京都町田市）の2店舗でのみ販売。いわば、神戸を代表する豚まんのお店として東京に出店している豚まんの名店なんです。

メディアでも何度か紹介され、最近では、秘密のケンミンSHOW極（読売テレビ）でも取り上げられました。そして、モデル・タレントでもあり、立ち食いそばマニアとしても知られる佐藤栞里さんも、雑誌MOREでお取り寄せおすすめグルメとして紹介。

「ここの豚まんは、お肉と玉ねぎのバランスが完璧で、後味がすっきり。私が豚まんグランプリを開催するなら1位を贈りたいほど」と絶賛！

豚まんの他に角煮まんや甘まん、味噌くるみまんもあり、通販でも大人気なんですよ。

豚まんは1個172円、3個で582円、10個で1,940円とリーズナブルなのも魅力。（2022年3月の取材時の価格です。価格は改定されることがあります。）

大きさは、一貫楼よりは少し大きめですが四興楼ほど大きくなく食べやすいサイズ。皮は四興楼のようにふわっとした甘めの生地でもっちり感も。

佐藤栞里さんの評価の通り、お肉と玉ねぎのバランスが完璧。一貫楼は玉ねぎが前面に出てる感じでシャキシャキしてますが、太平閣の豚まんは一貫楼ほど玉ねぎが主張していません。お肉感もほどよく、かといって老祥記ほどお肉の味は濃くなく脂っぽさも控えめ。豚肉の旨味と玉ねぎの甘みがほどよく調和し、しつこくないのであっさり食べられます。

まさに神戸3大豚まん各店舗のいいとこ取りをした豚まんが「神戸 太平閣」の豚まんなのです。

個人的には、「老祥記」「一貫楼」「四興樓」に「太平閣」を加えて『神戸4大豚まん』として全国に広めたい！と思ってしまう、そんな豚まん。まだ味わったことのない方は、ぜひご賞味を！

記事公開後、読者の方からこんな感想を頂きました。私もレストランが無くなったのは残念に思います。ワンタン麺が美味しかったのを思い出しました。