武蔵小杉でかわさきこども食堂フォーラム開催 コロナ禍だからこそ場を開く意味とは
こんにちは!
日々、地域の情報を発信しながら楽しく演劇活動をしています、Ashです。
本日は、武蔵小杉のユニオンビルで「かわさきこども食堂ネットワーク」のフォーラムが開催されたので、お話を伺ってきました。
「こども食堂」
こども食堂ってご存知でしょうか?
お子さんがいる方は知っている方も多いと思いますが、具体的によくわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
子どもたちが無料または格安で食事ができる地域の食堂で、飲食店や有志団体によって運営されていることが多いです。
かわさきこども食堂ネットワーク代表の佐藤さんによると、現在川崎市には、70箇所の子ども食堂があるそうです。会場で配られた地図には、その半分くらいしか載っていませんでしたが…
佐藤さんによると、こちらの地図に掲載されているのは、こども食堂ネットワークに参加した団体のうち、マップに掲載を希望する食堂のみなのだそうです。川崎7区すべての区にこども食堂があり、小さいところは30食くらいから、200食規模で作っているところまで、さまざまな形があります。
紙媒体では、追いつかないほどにこども食堂が増えているのはいいことだと感じます。
リアルタイムに追いかけるのは、なかなか難しいですが、それが得意なのはIT・デジタルの力!しっかりと追いかけているサービスがありました。
全国の子ども食堂を地図から検索できるサイトも
それがこちら!
このように、川崎を含む、全国の子ども食堂の情報を地図から検索できるサービスです。。
このサービスを提供している「ガッコム」の社長・山田さんは、地域で顔を合わせる仲間で、この日のフォーラムにも参加していました。
私の記事でいままで紹介した子ども食堂
私も、いままで子ども食堂の取り組みをたくさんご紹介してきました。これまでにご紹介したものはこんな感じです。
木月こどもキッチン
じぃじぃーず
ふれあい食堂
おむすびカフェ「サララ」
「大家族ふるさと食堂」
まだ記事が書けていないけれど「大家族ふるさと食堂」には、私もとてもお世話になっています。現在は「メロディココ」(幸区)と「クラウドキッチン1.2.3」(川崎区)に場所を移して、お弁当のスタイルで継続中です。
毎回こんな感じの、ボリューム満点のお弁当が、子どもは無料で配布されます。
コロナ禍だからこそ、続けなければいけない
本日のフォーラムでは、最初にNPO法人フリースペースたまりばの西野さんからの基調講演がありましたが、改めて子ども食堂が地域にある意味について深く考えさせられました。
西野さんは、津田山にある「子ども夢パーク」の運営をされている方なのですが、こちらについては映画「ゆめパのじかん」をご紹介する記事を改めて書くつもりです。子どもたちに自由な遊び場と時間を提供し続けてきた西野さんの言葉は、胸にせまるものばかりでした。
「こういう場をやっていることで、子どものSOSに気づくことができる。子どもたちは『助けて』と言うことがなかなかできないんです。でも、なんらかのシグナルを発している。それに気がついてあげることが大人の役割。」
「荒れている子どもたちの背景には『空腹』があることが多いんですよ。以前、夢パークにバイクで乗り付けて暴れていた男の子がいたんです。『ぶっ殺すぞ』って叫んで、誰もとめられなくて、最終的には僕も取っ組み合うことになって。でも若くて力が強いでしょう、負けそうになったときについ『腹が減ってるのか』と聞いたら、その言葉にだけ反応を示したんです。『あたりまえだろ』って。スタッフにチョコレートを持ってきてもらったら、さっと手にとって食べました。」
「子ども食堂の役割は、ただ居場所を提供するだけでいいんです。指導しようとしない。空腹を満たせて、安心できる場所、それを子どもたちは求めているんです。こうしなさい、ああしなさいなんて言われる場所に、来たがる子どもはいません。」
安心して暮らす、子どもの権利。
大人はもっとこのことを真剣に考えなければいけないな、と思いました。
備蓄倉庫が必要
最初は少なかった子ども食堂も、現在は川崎市内だけで70箇所と増えてきました。相互につながれるネットワークがたちあがり、大規模な企業からの寄付なども増えてきていますが、それらを隅々まで届けるためには、備蓄倉庫や運搬の問題があるといいます。
Q&Aと意見交換の時間では、市内の遊休物件などをうまく活用できないか、個人宅の空いているスペースなどを提供するためにはどうしたらいいのか、などの意見が出て、参加のみなさまの関心の高さがうかがえました。
西野さんは、午後には新百合ヶ丘でこちらの映画の公開にあたって、また登壇をされるそうで、私もこちらの映画はなるはやで観にいくつもりですが、本日の講演については先にご紹介した山田社長にレポートをお願いしましたので(笑)、そちらが届き次第、またご紹介したいと思います。
川崎市は1989年に国連で「子どもの権利条約が」採択され、 1994年に日本が批准したことを受け、日本国内で初めて「川崎市子どもの権利条例」を2001年に施行しました。昨年で条例制定20年を迎えますが、本当の意味で子どもたちが暮らしやすい街にしていくために、実情を踏まえた対策が必要になっていくところだと思います。
子ども食堂のネットワークの課題には、備蓄の問題のほかに、広報や周知が行き届かないということも含まれていましたので、微力ながらこれからも発信していけたらと思っています!
かわさきこども食堂ネットワーク
連絡先:kawasakiksnw@gmail.com
公式サイト:かわさきこども食堂ネットワーク