【京都市西京区】紫式部も参詣した平安期以前からある古社で紅葉が最高の輝きでした。山中の美味い海鮮丼を
2024年NHKの大河ドラマで吉高由里子さんが主演する「光る君へ」への主人公紫式部が藤原道長とともに中宮彰子行啓のお供をしたとされるのが大原野神社です。境内には、鹿キャラで描かれた式部と道長の大看板があります。2024年11月28日に訪れてみると、近年の中でも最高と思われるほど境内中の紅葉が色づいていました。
参道の階段を上がって石鳥居へと続く紅葉のトンネルや駐車場横にある、かつては神相撲が行われ、現在は小学生豆力士の対抗相撲や赤ちゃん土俵入りが行われている土俵周辺なども見事な色づきです。「鯉沢の池」の隣にあるよもぎ団子で知られる「春日乃茶屋」さんもこの日は満席でした。
大原野神社は延暦3年(784年)、桓武帝の長岡京遷都の際、后の藤原乙牟漏が氏神である春日大社の分霊を勧請して、たびたび鷹狩を おこなっていた地とされ、そのころより「京春日」といわれています。その春日大社の「猿沢の池」を模したといわれる「鯉沢の池」周辺でも一気に紅葉が色づき始めました。
この光景を見た人の中には「どこかで見たことがあるなあ」と感じた人もいるようです。そうなんです! 印象派を代表する画家であるクロード・モネ(1840-1926)がパリ郊外の自邸の庭に造られた睡蓮の池を題材に制作した連作画「睡蓮」にそっくりと評判です。
午前中に大原野神社に参拝して紅葉を愛でた後に、街中に向けて走っていると、かつての一の鳥居があったとされる石標のあるところで、「お茶と珈琲の店」とある山小屋風の看板を発見しました。「か寿が」は、まさに山中のオアシスです。
実はこの店「えっこんな山中でこんな美味い海鮮丼が食べられるとは」と驚く、新鮮で一つ一つこりこりっとうま味が飛び出す海の幸がてんこ盛りの海鮮丼で評判の店なんです。ほんとにに濃厚な茶碗蒸しやわかめたっぷりの赤だしなどもついてきますよ!
風光明媚な自然と歴史ロマンも溢れ、隠れ家的グルメスポットも満載で、しかもオーバーツーリズムとは無縁の京都西山山麓へ立ち寄ってみてはいかがですか!
大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014
「お茶と珈琲の店・か寿か」京都市西京区大原野南春日町214−2 075-331-6993