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【京都市西京区】店主出身の舞鶴から直送の新鮮魚介や妻出身の沖縄料理の逸品の数々が美味い隠れ家発見!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

桂川街道から少し東に入った、正直分かりにくい場所で、しかもテナントビルの1Fの奥に「呑み処 やまだや」は静かに佇んでいました。まさに隠れ家です。正月にまだ開いてる店が少なくて、昼呑みがしたくて探していると見つけたので、2025年1月5日に訪ねてみました。日曜日と祝日のみ昼の14時から営業しているようです。

入ってみるとオープンキッチン前の清潔感あふれる大きなカウンターにゆったりと座れます。店主直筆という墨書きの奇麗な字で書かれた、この日のおすすめには、きはだまぐろ、ひらすずき、赤いか、赤海老、かき、たら白子、ふぐポン酢、あまだいからあげ、天然鯛西京焼き、あんきも旨煮と高級魚のメニューがずらり。

店主の山田嘉亮さんによると魚はほとんどが舞鶴からの直送なのだそうです。「赤いかの造り」は、薄造りで出てきました。一口で鮮度の良さが分かります。旬がわかりにくい魚ですが秋から冬にかけて味がいいとされている天然ものの「ひらすずきのかま塩焼き」は、スズキの仲間というより鯛に近い上品でうま味がある脂がのった極上の味でした。かまといっても侮れません。

クリームチーズの西京焼きは、表面を覆った味噌の香を味わいながら中からあふれ出るとろっとしたクリームチーズが最高です。かんぴょうの細巻きを食べると、これがまた絶品の酢飯とかんぴょうが絡んで、つんとわさびが効いた大人の味で美味い! ちょっとした呑み処のイメージでしたが、一流割烹の味ですね。もちろん居酒屋メニューも充実。しかも値段は至ってリーズナブルです。

山田店主は、舞鶴出身で、魚屋の実家で育ち、幼いころから新鮮な魚に慣れ親しんできました。市場でもその目利きには定評があります。その後、大阪の和食店などで8年に亘って修業の後、縁あってこの上桂の地で寿司屋の板前として働きます。5年前、居酒屋として「呑み処 やまだや」を妻の咲希さんと一緒に独立開業することができました。

そして、咲希さんが沖縄出身なので、沖縄料理もメニューに並ぶようになります。この日食べた「軟骨ソーキ」は、豚のあばら骨の周りに肉がついている部位で、沖縄の伝統的な家庭料理や沖縄そばのトッピングとしてよく使われます。7時間炊きこんであるとの事で、骨までぷるぷるのとろける柔らかさ。これはめちゃ美味です。

正直、片田舎のこの場所でこれだけの逸品が堪能できるとは思いませんでした。山田店主が厳選した日本酒類も充実しています。探してでも行く価値がありますよ!

「呑み処 やまだや」(外部リンク)京都市西京区桂上野東町101 ウェルネスアーク桂 102

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。京都西山郷土史研究家。FMおとくに86.2Radio BoozeK 「京都西山サイコー」パーソナリティー。四国から大阪の元地方紙記者。京都の観光ガイドをしながら京都時空観光案内2025(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全23巻や「やさぐれ坊主京を創る・前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)、「桂女恋唄・京都西山山麓西岡36人衆の物語」をはじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。竹の街京都から発信します。

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