【泉佐野市】内装だけで1億円。元『高級クラブ』が1000円で遊べるスポットに!「夢の城を憩いの場に」
まさか令和の時代にこのような場所がまだあったとは思いもしませんでした。
煌びやかなシャンデリアにミラーボール風の七色の光、室内中央付近にはキンキラキンの噴水も。この内装、なんと1億円も費用がかかっているのだとか。
今回ご紹介するお店は、下瓦屋にある「カラオケclub NOVA(ノヴァ)」。
“カラオケクラブ” といっても、昼も夜も老若男女に格安でスペースを貸してくれるこのお店。Wi-Fi完備だからアイデア次第でいろんな遊び方が出来そうですよ。
地域情報サイトでこのお店の存在を知り、これはヤフーでも取り上げなければと取材依頼をし、すぐに伺いました。
場所は「いこらも~る泉佐野」のすぐそば。旧国道26号線の通りに面していますが、店の入り口が奥まった場所にあるため気づきにくいかもしれません。
一見すると普通のカラオケボックスのようにも感じる大きな看板が目印です。
敷地内突きあたりにあるこの看板やのぼりを見ても、まだカラオケボックスのような雰囲気。(女)1000円が気になる…。車でお越しの方は、ここを右に曲がって奥に駐車してくださいとのこと。
この辺りでそろそろバブリーな香りが…
今の時代、壁にこんな子なかなかおらんよ…
階段壁面には歌手のポスター(サイン入りも!) がズラリ。なんだかただならぬ気配がしてきました。階段も大理石っぽい…。
馬のエンブレムの壁飾りや
縁起物の金虎の置物も!
店内を見てびっくり。一体どこに迷い込んだのか戸惑いを覚えるほどゴージャスです。昭和世代のわたしでも、ここまでバブリーな店に未だかつて足を運んだことはありません。というより、ここまでくるとファンタジーの領域。まるで夢の国のようです。
オーナーの新本 昌男(しんもと まさお)さんにその驚きを伝えると「ざっと100人は入るんじゃないかな?」と少し得意気な表情。
壁には立派なレリーフが飾られ、豪華なシャンデリアやトイレの前にはヴィーナスの置物も。
そして、この噴水の存在感がすごい! 今時、噴水があるお店なんてそうないのでは? 超バブリー!
店内奥には、まるで「ダンスホール」のような舞台までありますよ!
新本さんにお話を伺ったところ、ここは38年前に「高級クラブ」としてオープンさせた店なんだそう。バブル崩壊後「高級クラブ」も衰退の一途をたどり、その後もコロナ禍で苦しい日々を過ごしていたといいます。
そして5年前、苦肉の策として「高級クラブ」から「カラオケクラブ」へ業態変更。店内装飾などは当時のまま“憩いの場”として楽しんでいただけたらうれしい、と話します。
これだけ立派な「高級クラブ」が泉州地域にあったとは驚きです。どうやら西日本でもかなり有名なお店だったようですよ。
それにしても気になるのが利用料金。
昼は1000円で1ドリンク付き 歌い放題(土日も利用可)、夜は男性2000円、女性1000円で国産ウィスキーや国産麦・芋焼酎、ソフトドリンクなどの飲み放題・歌い放題(2時間)、昼夜共に飲食物の持ち込みは自由。
*料金すべて税込
*ビールとワインは飲み放題に含まれません。
*カラオケの機種はDAM(ダム)。大型スクリーン5台完備
昼は時間制限もなく(営業時間内で)歌い放題というから、さらに驚きです。
どうしてここまで安価でご提供されているのか尋ねてみました。
「地域のみなさんに気軽にご利用いただけるように低価格にしています。子ども連れの方が遊ぶ場所としても楽しんじゃないかな? もう、子どもが来たら広い店内を走り回っていますよ」とうれしそうに話す新本さん。
週末には40人ほどの団体さんの予約が入ることもあるのだそう。
取材中も「高級クラブ」時代のビデオを流して当時を偲んでいらっしゃいました。
「こんな賑やかな時代もあったんですよ…」とちょっと寂しそう。
それにしても、どこもかしこもピカピカで「高級クラブ」として営業されていた頃のまんまのようにも感じます。室内は、湿っぽさなどは一切感じずチリ一つ見当たりません。
そのことをお尋ねしてもにっこりされるばかりで多くは語らないのだけれど、察するに「高級クラブ」を経営していた頃のお客様をお迎えする準備が身体に沁みついているのではないか、そして、それは西日本で名の知れた「高級クラブ」の経営者だった意地と誇りなのではないか、と感じました。
「高級クラブ」を経営することが、若い頃の夢だった、と話す新本さん。
「せっかくこれだけのものをこしらえたのだから、地域のみなさまに遊び場として活用していただきたい。潰してしまうのは寂しいですからね」。
営業形態を変更し、安価で提供してでもこの店を守りたいという想いがひしひしと伝わってきます。
店内にある楽器(ドラム、ギター、エレクトーン)も自由に使っていい、と何もかもが太っ腹。
歌手のコンサートやライブ会場の場としても提供されていて、昨年の12月24日もライブが行われたそうです。
当時は席に座るだけで2万円、ボトルチャージ、女性の飲み代なども含めて二人で10万円は下らなかったという「高級クラブ」。時代は移り変わり、姿かたちはそのままで憩いの場として生き残っていました。
「若い頃の夢だったから潰したくない」と、今も店内をピカピカにしてお客様を待つ新本さんの姿がとても印象的。アミューズメントパークのような感覚で、子連れで楽しむのも良さそう。もちろん低価格で楽しみたい団体さんにも〇。
華やかだった時代を懐かしむ場所として、シニア世代にもおススメです。
ここは、新本さんの"夢の城"でもあったのですね。
バブリーな店内装飾に似合わない利用料金や、今の時代にありがたい“Wi-Fi完備” など、シェアスペースとしての利用価値も高そうです。
そうそう、野球やサッカークラブなどの集まりにもぜひ。ステージに立って歌う子供たちを見てみたいとも思いました。スター気分できっと、写真も映えますよ。
【基本情報】
店名:「カラオケclub NOVA(ノヴァ)」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市下瓦屋2丁目1-34(Googleマップ参照)
アクセス:南海本線「井原里」駅より徒歩4分
Tel:072-469-4000
営業時間:(昼) 13:00~17:00 (夜)19:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:第1・第3 月曜日
駐車場:あり(10台)
≪利用料金≫
昼:1000円 1ドリンク付き 歌い放題(土日も利用可)
夜:男性2000円/女性1000円
国産ウィスキーや国産麦・芋焼酎、ソフトドリンクなどの飲み放題・歌い放題(2時間)
*ビールとワインは飲み放題に含まれません。
*料金はすべて税込み価格です。
*飲食物の持ち込みOK
*カラオケの機種はDAM(ダム)。大型スクリーン5台完備
*貸し切り 30名様以上 100名様まで
*記事は取材当時のものです。詳細はインスタグラムよりご確認ください。
取材協力 「カラオケclub NOVA(ノヴァ)」オーナー 新本 昌男様