横須賀の楽しい情報を発信！うみちゃんです。

先日、日米親善ヨコスカフレンドシップデー2023で護衛艦くまのを見学してきました。重厚感のある船体の迫力に圧倒。

なぜこの色が塗られているのか海上自衛隊員の方に伺ったところ「護衛艦の艦船等の塗粧は訓令で詳細に決められている。日本周辺海域の海水の色に合わせて敵から見つかりにくくするためです」と教えて下さいました。

「色」と言えば、浦上台にあるカフェ Cafe Divine windのおしゃれでモダンなオレンジ色の壁が印象的でした。

塗料には保護・美粧・機能の役割があり、外装・内装に欠かせません。この塗料を扱う神奈川県で業界大手の専門商社が横須賀市にあります。

荻野化成株式会社

荻野化成株式会社は昭和56年に設立、塗料を中心に防水材など建物の施工に必要な資材を扱う専門商社です。

横須賀市内川に本社を構え、横須賀営業所（本社併設）、東京都（大田区・府中市）、横浜市（港南区・青葉区）、柏市、土浦市と7つの営業所があります。

実は荻野化成は今、急成長をしている企業として大注目されています。

年商20億から80億へ

荻野化成株式会社 代表取締役 荻野圭輔氏は2010年に社長に就任、13年で年商20億から80億の4倍に成長させました。

「どうやって！？その方法を知りたい！」と皆さん、思いますよね。筆者もぜひ伺いたいところ。

その答えは【企業理念】と【人材育成】にありました。

人材育成

荻野氏が社長に就任して、多くの新しい取り組みを開始。社内や外部研修、資格取得の推進など人材教育・育成に特に力を入れ、採用後の社員の定着率をアップさせました。

企業理念をもとに、数年後やその先のビジョンや目指すところを示していくことが大切だと言います。それによって社員の方からやりたいことやアイデアが自発的に生まれてくるとのこと。

自身を「楽観的」だと話す荻野社長は、社員の提案を尊重し「やってみよう」と行動に移すそうです。熱意を持った社員が「会社の成長に貢献していること」や「仲間の役に立っていることを実感」していくことが、同業他社とは違うというモチベーションのアップに繋がっています。

社員自身が自分の会社を動かしているという手応えと使命感を持ち、笑顔で仲間と一緒に仕事をしていく。このような企業風土と社員の目が輝き続けるマネジメントが荻野化成の急成長の理由だと話します。

健康経営

社員が健康に働くことができるよう、食事やスポーツに関する福利厚生を充実させました。

昼食費補助を行い、栄養士が考えた40品目以上の食材を使った栄養バランスの取れた昼食の提供を開始。また運動習慣があるという社員が全体で約5％しかいなかったため、フットサルクラブやランニングクラブを創設するなど、心身の健康維持に取り組んでいます。これまで三浦国際マラソンやよこすかシーサイドマラソンなど大会にも参加しました。

地域貢献

荻野化成は「お客様」「社員」「仕入れ先」「社会」への還元に努めています。その一環として地域の人に商品を知ってもらうという目的で市民参加型のペイントワークショップを開催。

燦々と明るい光が差し込むガラス張りのエントランスにはショールームがあり、塗料を使って製作した作品が展示されています。

黒い縁取りの中に塗料が塗られています。まるでステンドグラスのように美しいですね。どんな材料を使うと、こんなに美しい作品が出来上がるのでしょうか。

現在はコロナ感染拡大の影響で休止していますが、ワークショップが再開した際には参加したいですね。

スポンサー・協賛

横浜F・マリノスや横須賀市で活動する女子サッカーチーム 「横須賀シーガルズ」のスポンサーやよこすかスポーツ・Ｍ学舎BAO の協賛企業になっています。

個人が購入可能！直売コーナー

B to Bの専門商社ですが、営業所1階の一角には直売コーナーを設けています。塗装関係の職人さんも買いに来られるとのこと。職人さんは朝が早いため、朝7時30分から営業しています。一般のお客様も歓迎しています。

専門商社ならではの品揃え。色と色を混ぜ合わせて、新しく色を作ることができる調色品も取り揃えており、プロ仕様の塗料や用具が割安で購入することができますよ。

調色機と撹拌機も完備。パソコンで顔料レシピを入力して、手軽に無駄なく調色を行うことができます。

塗料というと石油系のニオイがきついイメージですが、近年は研究・開発が進み、環境にも人体にも負荷が少ない水性の商品が増えているとのこと。

ケチャップのような形の容器に入っているのはユニラント「水性コンク」です。有機溶剤はゼロのため安全性が高く、耐候性を兼ね備えた画期的な水性塗料用着色剤とのこと。現場での小口調色や手直しの調色に使われています。

美と機能性を兼ね備えた塗料の世界に興味が湧いてきますね。

用途に応じた刷毛やローラーなどの用具類も種類が揃っています。

最近では、空き家や古民家をDIYでリノベーションする人が増えています。塗料や道具が欲しい場合には一般価格よりも安く購入できますよ。

一斗缶は重かった

広い倉庫には塗料が多く保管されています。塗料の缶自体をあまり見る機会がないため、大量に並んでいるのを見るとワクワクしますね。

職人さんたちが一斗缶（18L缶）を抱えているのを時々見かけます。筆者も試しに持ち上げてみたところ、重くてびくとも動きませんでした。「女子には無理ですよ」と荻野社長が一笑。

荻野社長の魅力

インタビューに至るまでには、ご多忙中にも関わらずスピーディーな対応をいただき、当日は多くの質問に対して理路整然と分かりやすく説明して下さいました。

言葉の一つひとつに会社や社員、地域社会への愛を感じました。

「荻野社長と共に会社を成長させたい！」「達成したい未来を共に実現したい」と思わせるカリスマ性と魅力に溢れています。社内だけでなく、多くの経営者からも愛され信頼されています。

「ありがとう」と「笑顔」

お話を伺うと「こんな素晴らしい会社で働きたい」と思われた方も多いのではないでしょうか？ズバリ、欲しい人材を伺ったところ「理念に共感してくれる人」と即答。

社内ですれ違う社員さんは「こんにちは」と笑顔で明るく声をかけて下さるなど礼儀正しく、生き生きとテキパキと仕事をしていました。

同じ理念や志、目標に向かって、笑顔で仕事ができる環境や仲間がいるということは、社員自身も会社にもかけがえのない財産ですね。

荻野化成の「組織」と「育てた人材」の素晴らしさを肌で感じました。

社内の応接室の壁はアレスシックイという漆喰塗料が塗られています。その名の通り「漆喰」を塗料化したもので湿気を吸湿・放湿する機能、消臭機能、抗ウイルス機能を兼ね備えているそうです。このカレンダーにもアレスシックイが使われています。

荻野化成は商社のため一般のお客様と接点はほとんどありませんが、荻野化成が取り揃えた塗料で職人さんが塗装を施し、その空間で私たちは心地良く過ごすことができているのですね。

社員一人ひとりの仕事の延長上に多くの人々の健やかな毎日と笑顔が生まれています。

荻野化成の皆様、ありがとう。

荻野化成は新しい価値を生み出しながら、これからも成長し拡大し続けていきます。

☆荻野社長　貴重な機会をいただき有難うございました。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

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