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【CT125・ハンターカブ 試乗インプレ速報】オンにオフに元気に使い倒せる、コイツは遊びの天才だ!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
HONDA CT125ハンターカブ 画像出典Webikeニュース 撮影/富樫秀明

6月に発売以来、売れに売れているというホンダの新型「CT125・ハンターカブ」。ツインリンクもてぎで開催されたメディア向け試乗会からレポートしたい。

レジャーバイクとしての魅力がさらにアップ

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伝統の名前で復活した新型ハンターカブは、カブシリーズならではの気軽さとタフさ、実用性能を兼ね備えた“遊べるコミューター”である。

今回の新型では、通勤・通学などの普段使いからトレッキング性能や積載力を生かした林道ツーリングやキャンプなど、幅広い用途で楽しめるレジャーバイクとしての魅力を前面に打ち出している。

不整地向けに強化されたタフ仕様

車体のベースは先にデビューしたC125だが、不整地走行を想定してフレームを再設計。通常のバイクと同様のトップブリッジタイプのステムの採用に合わせてヘッドパイプ周辺やピボットまわり、荷物を積むリヤフレームなど全体的な補強を入れている他、前後サスペンションも専用タイプとして最低地上高を確保。

ハンターカブのアイコンでもあるアップマフラーやアンダーガードを採用したヘビーデューティな作り、1チャンネルABS付き前後ディスクブレーキを採用するなど豪華装備も特徴となっている。

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それでいてラグジュアリーな存在感も

ホンダの開発者いわく、使える道具としての魅力とともに、ビッグバイクが横に並んでも引けを取らない存在感を放つラグジュアリー感も兼ね備えたモデルとのこと。なるほど、弟分的なクロスカブと比べても確かに高級感がある。

試乗会場に展示された歴代ハンターカブ(手前右が新型)
試乗会場に展示された歴代ハンターカブ(手前右が新型)

いざ乗ってみると、さらにそれはよく分かる。まず跨ったときのシートやサスペンションのクッションが効いていて快適。車体もがっしりした剛性感がある。特にフロントまわりはネック部分が強化されているので、強めのブレーキングやコーナーを切り返したときなどもとても安定している。

車体の安心感は歴代カブシリーズでも随一だろう。

坂道もぐんぐん登る余裕のパワー

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空冷4ストOHC単気筒124ccエンジンはアジア向けコミューターのWAVEがベースで、低速域での粘り強さと中速域での豊かなトルクが魅力。他のカブシリーズ同様、自動遠心クラッチ+4速ロータリー式ミッションは最初こそ慣れが必要だが、使いこなしてしまえば操作は簡単で、エンストもしないので安心で便利。

坂道でもぐんぐん登る余裕のパワーは125ccクラスならではだ。

峠道もイケイケのスポーティな走り

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驚いたのがスポーツ性能の高さ。剛性感のある車体で普通のバイクと同じように荷重をかけてコーナリングできるし、何だったらハングオフもできるぐらい。これは峠道でも相当イケそうだ。

もちろん、基本的にはアップライトな快適ポジションなので、鼓動感を味わいながらトコトコ流すのも楽しい。前後ディスクブレーキと確実なタッチで、ABSも前輪のみ対応だがウェット路面でもしっかり止まってくれた。

スライドも自由自在、ダート遊びが最高に楽しい!

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そして、ダート走行が最高に楽しい! もてぎのダートトラックコースは青々とした雑草に覆われていたが、パワースライドで後輪を軽く流しながらカウンターを当てて曲がったり、スタンディングでちょっとしたガレ場に踏み込んでみたり、といった遊びが気負うことなくできてしまう。

真面目な話、軽量な車体と扱いやすい適度なエンジンパワーによって、下手なアドベンチャーバイク顔負けの走破性を見せてくれた。

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今回は荷物こそ積んでみなかったが、キャンプ道具を満載して今からでも遊びに出かけたくなる衝動がこみ上げてきた。オプションのリヤシートを装着すればタンデムツーリングも楽しめるし、このバイクは遊びの天才だと実感したのだった。

※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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