【名古屋市天白区】天白渓湿地や人間地獄。 緑深い一周コースが楽しめる裏山「うるおいの森」ハイキング
いよいよ春が終わって、新緑と青空が気持ち良いシーズンに入ってきましたね。今回はそんな季節にもってこいのハイキングコースをご紹介します。
その場所とは、東山動植物園の南にある「うるおいの森」です。通称・裏山と呼ばれており、東山公園テニスセンターの道を奥まで進むと、入り口に到着します。
きっとスタートから驚くはず。なぜならユーカリ畑が広がっているからです。
東山動物園のコアラたちの餌用として管理されているユーカリ畑。どこか異国情緒を放っていました。こんな場所が名古屋の一角にあるなんて...!!
ユーカリ畑を奥まで進むと道標が現れて、いよいよ本格的なハイキングコースに接続します。
天白渓湿地や人間地獄といった景勝地を通過しながら、1周1時間弱のハイキングを楽しむことが可能です。
マップにもあるように、ハイキングコースのすぐ横には幹線道路が走っています。車の走行音は聞こえてきますが、自分がいるのは緑が深い森の中。
町中にいるものの、非日常の冒険を楽しんでいるという逆説的な面白さがあります。
4月も下旬になると、山肌は淡い緑色に包まれます。まだ完全な緑ではない、生命力溢れる黄緑色。青空と緑の対比が美しく、一歩一歩がとても清々しいです。
マップの順路通り、まずは天白渓湿地から目指します。道中は全くアップダウンがなく、整備された気持ちの良い道です。
太陽に照らされて木々の緑が輝き、木陰を吹き抜ける風が爽やかでした。
まだ降雨量が少ない春は湿地に潤いはありませんが、地面から頭上まで覆う緑が見事でした。その中にはピンク色のツツジの花も。
春をすぎると、もう初夏はすぐそこという気配を感じます
絵画のような風景を見せる天白渓湿地。里山の原風景が残っている場所の少ない名古屋だからこそ、こうした美しい自然に出会えると感動もひとしおです。
天白渓湿地を過ぎると、軽く登りに入ります。雑木林の中を進む野趣ある道から、少しずつ青空が覗く爽快な稜線へ。
登り終わった後は平坦路になり、適度なアップダウンを1回ほどこなすと、いよいよ人間地獄へ到着です。
道標が一定間隔で置かれているほか、コースも明瞭なので道迷いの心配もありません。距離も書いてあって分かりやすいですね。ようやく道標8まで来ました!
人間地獄とは、すり鉢状の斜面のこと。なぜこのような名前になったのかは謎ですが、アリジゴクになぞらえて命名したという説があります。
独特の地形は見応え抜群!斜面の向こうまで山肌の緑が広がり、標高は低いですが、スケール感がありますよ。
実はこの奥の道を逸れると、裏山という山頂にたどり着くことができます。一般的なのは、このままユーカリ畑に戻るルートです。
相変わらず気持ちの良い緑の道を下っていくと、最初のマップの写真を撮影した場所に戻ってきます。筆者はちょうど一周が40分ほどでした。
標高の高い山らしい山のあまりない名古屋にあって、こうした変化に富んだハイキングコースは貴重ですね。手軽に里山の自然を楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
<うるおいの森>
住所:愛知県名古屋市天白区天白町大字八事裏山
アクセス:地下鉄名城線・八事日赤から徒歩約20分、公園内に駐車場あり