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トロっトロな黒湯が湧き出す温泉工場「にいざ温泉」

カラーひよこサウナ散歩家

サウナ散歩家のカラーひよこです。都内とその周辺のサウナ巡りが趣味で、これまでに 300 店を数えるサウナ・銭湯・スーパー銭湯を渡り歩いています。

今回は埼玉県新座市の「ゆとりの郷 にいざ温泉」をご紹介します。このエリアの中でもひときわ地味なスーパー銭湯ですが(笑)、これが地味に好きな人は好きかと思われるサウナ施設だったりするので、お近くにお越しの際にはぜひともフラッと立ち寄ってみてください。

「工場見学ツアー」的な施設案内(サウナと温泉は地下)

駐車場側から。看板が無ければ電子部品か何かの工場にしか見えません・・。1階がフロントとお食事処で大浴場とサウナは地下にあるのですが、そもそもこの建物の2階と3階には何が入っているのだろうか??

謎のピラミッド。これは男湯側の浴室の天窓で、この真下に黒湯温泉の浴槽があります。地下の浴室だけれど、採光は充分。

フロント横のお土産コーナーには駄菓子が売っています。

1階のお食事処「武蔵野庵」。現在、写真左手に屋台が設置してあり、かき氷が 200 円など。

引用:「東京サウナ日記」
引用:「東京サウナ日記」

蕎麦メニューに「へぎ蕎麦」があるのは珍しいかも。

哀愁漂う地下遊戯場。たま〜にメダルゲームのスロットをやってる人を見かけます。。この右手にはリクライニングのお休み処があるのですが、部屋はしっかり薄暗くて静か、シンプルなリクライニングシートと毛布があるのみで、サウナ後の仮眠に最適です。

漫画・絵本あり。この右奥には畳の座敷の休憩スペースが。左奥にはリラクゼーションの受付。その横には別料金の「ヒーリングラウンジ」があります。これは岩盤浴とは少し違うサービスのようで、ホットヨガ教室などが行われているようです。レンズを向けている方向の背後には喫煙室があり、これが今時の時流に逆らってかなり広い。

廊下の途中にあるもう一つの畳のおやすみ処は畳が全て取り払われておりました。張り替えになるのか、それとも新しい何かができるのか聞き忘れました。訪れるたびに地味にリニューアルしています。それにしても徹底して「華」が無くて落ち着く。。

以前は確か、懐かしい筐体のインベーダーやテトリスかなんかのゲーム機やダーツも置いてありました。要は「昭和レトロ」な感じでしょうか。意識的に狙っているのかは分かりませんが・・。

「武蔵野三大黒湯」とでも呼びたい黒湯温泉のトロみ具合

さて、地下1階の浴室へ。こちらも至って地味めで黒湯の温泉浴槽が2種類、白い「絹湯」、そして水風呂、という構成。カランのシャンプーは夏仕様でクールシャンプーになっていました(これが気持ちいい)。サウナ室へ入ると L 字型の2段席。ストーブはストーン対流式。3年ほど前まではロウリュサービスもあったようですが、いつからか勝手なセルフロウリュ防止対策か、ストーブが板で塞がれてしまいストーブ格納型のボナサウナみたいになってます。。

テレビのチャンネルは筆者の記憶の限り、雨が降ろうが槍が降ろうが常に「NHK 総合」一択です。朝ドラ、ニュース、相撲中継・・これが今さら民放になると何か似つかわしくないと思えるほど当たり前のサ室風景になってます。。最大で 15 人は軽く収容できる広さのサウナ部屋かと思うのですが、座る場所によって結構体感温度が違います。人の出入りのある扉の前の下段が一番楽。あとは普通に上の段の方が熱く、ストーブに近いほど熱い。これまた地味ですが、万人受けのするセッティングかと思います。

石造りの水風呂は 20 度を少し下回る体感温度でしょうか。やや浅めで皆足を伸ばして入るので定員3名がジャストサイズ。一般的にサウナ修行を重ねてくると「水風呂は深ければ深いほどイイ!」と思い始めるものなのですが、これはこれでこれまた地味にナイスなセッティングな水風呂で、いつまでも浸かり倒していたくなります。。

時間がある時のルーティーンになっているサウナ連続3セットの後は、内気浴休憩タイムです。ととのいチェアは奥の壁際に3脚ですが、あつ湯岩風呂の縁の奥行きが広く、そちらに座ってる人も多い。窓は先ほどの開閉しないピラミッド天窓しかないけれど、そのピラミッドの四辺の下に大きな換気扇が割と派手な音を立ててフル稼働しているので、確実に気持ちのいい外気の流れを感じます。

最後は〆の温泉です。お気に入りは3つの浴槽の中で最もぬるい「圧注湯」。適度なジェットが3基付いたお風呂です。それにしてもこの黒湯の「ぬめり」というか「トロみ」がいつもながら感動します。。二の腕などを撫でるとツルツルすべすべです。これには最初に来た時には本当にびっくりしました。「武蔵野三大黒湯」(筆者命名)の一つだと思いますね・・その中でも「トロみ感」はこの「にいざ温泉」が至高なのであります。。

真ん中にある「絹湯」は 39 度の中温(非温泉)、水風呂前の岩風呂の「ゆとり湯」は 41 度の高温です。あつ湯苦手(といっても 41 度ですが)の筆者ですが、最近は最後の最後にこちらに1分ほど浸かった後に水風呂で頭をシャキッと戻す「交互浴」で終えることが多いです。

サウナと温泉で心地よくリフレッシュした後、地下から地上の店外へ出た時の清々しさといったら・・地味にたまりません。。ほんのすぐ隣町エリアの「スパジアムジャポン」のキラキラ感とは真逆に対称的で、お客の年齢層は高め・地元常連多めの客層の施設かとは思いますが、つくづく地味にそこがいいんです(笑。

入館料金 : 760 円(休日 880 円)

営業時間:9 : 30〜24 : 00(土日祝 8 : 30〜24 : 00)

定休日 : なし

アクセス:JR 武蔵野線「新座駅」西武池袋線「清瀬駅」等からバス

にいざ温泉(公式サイト)

黒湯の温泉、ロウリュあり「にいざ温泉」【サウナ散歩 その52】(東京サウナ日記)

サウナ散歩家

年間約 150 回サウナに入ってます。主に首都圏のサウナを渡り歩いております。たまに出かける旅行も専らサウナ目的。新規に訪問した良サウナ施設を紹介していきます。

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