台風20号が本州付近に接近へ。東日本中心に大雨や強風に警戒。
火曜日には本州に接近するおそれ
きょう午後3時現在、台風20号は強い勢力を維持しながら沖縄本島の南海上を北北東に進んでいます。
今後も北東方向へ進み、あす月曜日には奄美地方の東海上を北上し、その後西日本の南海上からあさって火曜日午後3時には紀伊半島付近に進む予想です。
これまでの予想よりも本州付近へ近付くおそれが高くなってきました。
紀伊半島付近へ進む頃までには温帯低気圧に変わる予想ですが、それでも活発な雨雲を伴い、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルの勢力を維持しながら近付く予想で、温帯低気圧というよりも、台風のままやってくるという防災意識が必要かもしれません。
火曜日朝はすでに荒天に
最新のコンピュータによる雨と風の予想をみてみましょう。
火曜日の朝には台風20号(あるいは温帯低気圧)が四国沖に進み、秋雨前線も活発となるため、関東から四国にかけて広く本降りの雨となり、太平洋側の沿岸部を中心に東寄りの風も強まるでしょう。
火曜日夜は東北でも雨に
火曜日夕方から夜には、台風20号から変わった温帯低気圧の渦が紀伊半島のすぐ南に進み、引き続き、関東や近畿を中心に本降りの雨が降り続くでしょう。
局地的には激しく降るような所があるかもしれません。
また雨雲は北へも広がり、宮城県や福島県などでも、雨となりそうです。
水曜日昼頃まで警戒を
水曜日の朝になると温帯低気圧は関東の南まで進み、かなり衰弱している予想ですが、引き続き雨雲は活発で、長ければ水曜日の昼頃まで、関東や東北の太平洋側では本降りの雨が残るかもしれません。
総雨量は都内でも100ミリ以上の計算
コンピュータが予想した月曜日12時~水曜日12時までの48時間雨量(総雨量)の計算では、東北南部から四国にかけて、所々でオレンジ色の60ミリ以上のまとまった雨となり、なかでも東京や埼玉には100ミリ以上の赤色の地域がまとまっています。
紀伊半島の東側、三重県では150ミリ以上に達する計算です。
これは現時点のコンピュータの予想ですが、台風19号により河川の堤防が決壊したり、損壊した地域では、再び洪水や冠水、浸水の危険度が高まる心配があります。また地盤の緩んでいる地域では土砂災害の危険度が高まるかもしれません。
気象庁から沖縄や奄美地方の他、関東甲信や東北などにも、大雨に関する情報が出されました。
今後も最新情報に十分ご注意下さい。