【泉佐野市】ゆ~るい動物や花の愛らしさに大量買いする人も。月2回だけ出逢える『朝がうれしくなるパン』
こんなパンがあったら朝がうれしい!
そんなパンに出逢いました。
「手作りパン工房 りあん」
今回ご紹介するお店は、南海泉佐野駅 西口すぐ「SHAREBASE(シェアベース) つむぎや」(*)で月2回(第2・第4火曜日)出店している「手作りパン工房 りあん」。
*「SHAREBASEつむぎや」とは、3つのSHARE(シェアオフィス・シェアキッチン・シェアスペース)を通じて、「人とひと」「思いと想い」を繋げ、街で挑戦したい人の一歩を踏み出す拠点(BASE)となる場所。
このお店で買える 切っても切っても同じ絵柄が出てくるというまるで“金太郎飴”のようなデザインパンが、“他ではあまり見かけない”と評判のようです。
*デザインパンは、カットされた状態のみでの販売となります。
ゆ~るい動物や花の愛らしさがたまらない
やわらかい光が差し込む店内に、ありましたよ! 可愛いらしいパンが。
「わ~!」と思わず叫んでしまうほど愛らしいパンたちは、笑顔のクマさんやはにかみ顔のパンダさん、レトロな花、端午の節句の鯉のぼり(*)も!
*「鯉のぼり」の販売は、現在終了しています。
どや顔のクマさん。
目のカタチや耳の位置など、みんな違ってみんないいパンダさん。
レトロフラワーも素敵!
このデザインパンを作っているのは「手作りパン工房 りあん」店主の 西殿 幸子(にしどの さちこ)さん。
「いろんな子を大量買いしてくださるお客さんもいて、午前中に完売することもあるんですよ~」と、まるで我が子を嫁に出すようなテンションです 笑。
そんな西殿さんが作るデザインパンは、ただ可愛いだけじゃなく、カラダへの思いやりもたっぷり。北海道産の小麦粉を使用し、野菜パウダーやココアパウダーで着色するなど、小さい子どもへの配慮も十分。
こんなパンがおうちにあったら、次の日の朝がうれしいに決まっています。
早速、デザインパンを求めて赤ちゃん連れのママさんがいらっしゃいましたよ。
赤ちゃんも思わずにっこり。ママもうれしいパン
ヒョイっとのびた手に持っていたのはクマさん。
おやおや? もう一つ手に取りベビーちゃんに「どっちがいい?」と尋ねている様子。
「こっち!」とベビーちゃんが選んだのは…
はにかみ顔のパンダさんでした!
パンダさんは、安定の人気で定番のデザインなのだとか。やったね!
こんな可愛い笑顔を見せてくれたら、ママもうれしくなりますよね。
カラダがよろこぶパンがほかにも
こちらのお客さんが品定めしていたのは、カラダに優しい素材をつかった「お惣菜パン」。
「手作りパン工房 りあん」では、デザインパンのほかにランチにうれしい「お惣菜パン」も販売しています。
「とうふベーグル プレーン」220円(税込)や「大葉・ベーコン・チーズ ベーグル」300円(税込)、腸活ピザと題した「金山寺みそソースの和風ピザ」380円(税込)など、どれも美味しそう。
今日のランチと明日の可愛い朝ごパンをゲットできたらひとまず安心です。
好きなことをする時間を大切にしたい
現在、「SHAREBASEつむぎや」と「アプラ高石 シェアキッチン2階」で月2回 対面販売とパン教室(資格講座あり)を開催している西殿さん。
「元々、料理やお菓子を作ることが好きでした。パンは、本を見ていろいろ作る中でその難しさを知りました」。
子育ても一段落し、ふと我に返るともう40代。“このまま年老いていってもいいの?”と、自分に問いかけます。
ある日、とある街のパン屋さんの看板を見上げ「私にもできるかなぁ…」とパンへの想いが加速。50歳になった自分を想像し、パン教室に通いはじめます。
3年後、講師の資格をとり、47歳でご自身のパン教室を開講。
資格が取得できるパン教室にしたのは、ご自身がパンを習い始めた頃、そんなパン教室がいいと感じたから。
「これからの人生は、好きなことをする時間を大切にしたい」と話します。
デザインパンってどうやって作るの?
「デザインパンは心があらわれるんです」と西殿さん。
ん? それってどういうこと? わたしも以前パンづくりにハマった経験があり、「デザインパン」の作り方に興味津々。そこで、ちょっとだけ教えていただきました。
(動物のデザインパンの場合)
まず、断面が動物の顔になるように生地の分量を決めていきます。
目、耳、鼻、輪郭などをパーツごとに棒状に丸め、大きな生地で包んでいきます(巻き寿司の要領)。その際、各パーツのカタチが崩れないように支えとなる生地(〇やオレンジの部分)をまわりにセットします。パン生地は焼くと膨らむため、この支えが不可欠だそうです。
丸めた生地を円柱形の焼き型に入れて焼くと…
いろんな顔のパンダパンが出来上がりました!(写真はカット後の状態)
右ふたつの子たちの顔が“おにぎり”みたいで可愛い…
朝がうれしい
翌朝、購入したパンをお皿に並べてみました。
朝ごはんの支度をします。
では、いただきます!
朝がとてもうれしくなるパンだと感じました。
ごめんよ…と言いながら食べてみました。
そのままでも美味しいという生地は、ほんのり甘くてもちもち。
わたしは、パンにバターと蜂蜜を塗って食べるのが好きなのですが、なにもつけなくても十分美味しい。
そして、そして、野菜の味がします!
たとえば、こちらの黄色いパンダさんには、かぼちゃパウダーが使われていて、黄色い部分を食べるとちゃんとかぼちゃの味がするのです。ほかにも、ピンクは紫いも、緑はほうれん草、オレンジはトマト、茶はココア、黒はブラックココアの味がします。
そんな話をしながら、親子で食べている場面を想像し、またうれしくなっちゃいました。
卒業生のパンや“レア”なパンも
「このデザイン、とてもカラフルで可愛いでしょ?」と見せてくれたスマホの中には、西殿さんの「パン教室」を卒業した生徒さんの作品が写っていました。
「ユニコーン」のパンです。本当だ、可愛い…。
卒業した生徒さんの内、3人の生徒さんは「認定講師」の資格をとり、現在もパンの販売などの活動を一緒に続けています。
そんな卒業生のパンをみるのも楽しい、と話します。
「デザインパンは心があらわれるんです」と仰っていた意味がずっと気になっていたので尋ねてみました。
すると、「この子をみてください 」と、そっと差し出されたスマホの中に…
なに? このゆ~るい子は!
おそらく色合いからしてクマさん 笑。
失礼ながらも、このようなパンも販売するのですか? と尋ねてみると、
「はい。お客さんとコミュニケーションをとりながら、ちゃんと事情を説明すると『この子がいい!』と買ってくださる方もいらっしゃるんですよ」と西殿さん。
この日は、イベントでデザインパンを12本 作った日で、疲労もマックスだったのだとか。「心があらわれる」ってこういうことだったのですね。
「デザインパンは、出産と同じ。生まれてきたらどんな子でも可愛い」とにっこり。
たしかに…。こんな子に出逢えたら“レア”かもしれませんよ。
パンで繋がる
西殿さんは、生まれも育ちも泉佐野市。
「SHAREBASEつむぎや」付近は、“生まれ育った街”だと話します。
「時々、実家の母やいとこ姉妹が手伝いに来てくれるんです。小さい頃、お世話になったご近所の方も買いに来てくれたり。パンの販売をきっかけに30年~40年の時を経て、人や街と繋がった気がしています」。
絵柄で四季を感じる
取材した日は、端午の節句に向けて「鯉のぼり」の絵柄が販売されていましたが、デザインパンは、年間を通じて様々な絵柄に出逢うことができます。
5月、6月の梅雨の時期は「カエル」、夏は「すいか」、クリスマスは「リース」など、季節に合わせた絵柄が登場。
ジメジメとした鬱陶しい梅雨の時期でも、こんな可愛い「カエル」パンで朝を迎えられたら愉快な気分になりますよね。
1DAYレッスンも
とっても可愛いデザインパンですが、自分でも作ってみたい! という方は*「1DAYレッスン」(3900円 税込)がおススメ。
*毎月第2・第4火曜 12:30~15:30(予約要相談)
直径8センチ×長さ13センチの円柱形の焼き型で作る「パンダのミニデザインパン」は、産みの苦しみ(難しさ)はあるけれど、生まれてきた我が子はきっと可愛いはず。贈り物にも喜ばれそうですし、「心があらわれる」というのも興味深い。
「手作りパン工房 りあん」の次回の販売日は5月14日(火) 11時~16時。
ゆ~るい動物や花の愛らしさがたまらないデザインパンで「うれしい朝」をお迎えくださいね。
【基本情報】
店名:「手作りパン工房 りあん」
公式インスタグラム(外部リンク)
泉佐野つむぎやさん販売お知らせLINE(外部リンク)
住所:泉佐野市栄町5番1号( SHAREBASE つむぎや内)
営業日時:毎月 第2・第4 火曜 11:00~16:00(なくなり次第終了)
駐車場:なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
取材協力 「手作りパン工房 りあん」店主 西殿 幸子 様
*記事内容は取材当時のものです。詳細はインスタグラムor泉佐野つむぎやさん販売お知らせLINEをご確認ください。