【京都市】伏見区 高雄『神護寺』を再興した「文覚上人」ゆかりの「恋塚浄禅寺」は六地蔵巡りの一つの寺♪
文覚上人をご存知でしょうか?
文覚上人は京都高雄の古刹『神護寺』を再興した人物としても知られます。
『神護寺』さんといえば、『高津商会』の小道具展でも大変お世話になっている、時代劇映画やドラマの撮影の聖地!私も大好きな場所で、いつも行くたびにドキドキするところです♪
過去記事をご参照くださいませ→
時代劇撮影で知られる『神護寺』で「五大虚空蔵菩薩像」御開帳♪
『神護寺』で現存最古で宇宙規模の「高雄大曼荼羅(江戸模写本)」特別公開にワクワク♪
時代劇ロケの聖地『神護寺』境内で『小道具と時代劇の世界』と「世継地蔵」特別ご開帳♪
京都では毎年8月22日、23日になると「六地蔵めぐり」をします。
「京の地蔵盆」は旧街道入り口『六地蔵巡り』で小野篁作地蔵に疫病退散・家内安全・福徳招来祈願
平安京の羅城門跡から南へのびる鳥羽作道(鳥羽街道)は、平安建都のために造成された道としても知られる大切な街道です。
旧街道の入り口それぞれに置かれた六地蔵を巡り、疫病退散・家内安全・福徳招来の祈願をするのが「京の六地蔵巡り」です。
この鳥羽街道沿いには、男と女の悲話を伝える2つの恋寺があります。
一つは上鳥羽にある「浄禅寺」で、もう一つは少し南へ下った下鳥羽にある「恋塚寺」。
上鳥羽にある浄土宗西山禅林寺派「浄禅寺」は総本山・永観堂の末寺です。
1182年に、文覚上人が袈裟の菩提を弔うために建立したお寺さんです。
観音堂には9~10世紀とされる十一面観世音菩薩(京都市指定文化財)が祀られています。
その横には、役行者さんの像がいらっしゃいました。
ご本尊は阿弥陀如来立像。とっても美しい阿弥陀さまです♪
また袈裟、盛遠、源渡の木像が安置されているそうですよ。
源頼朝亡き後も、文覚上人は怪僧といわれるほど野心家な性格がわざわいして、後鳥羽上皇(天皇)への謀反の罪で流刑、その途中で命を落としてしまいます。
文覚上人の遺骨は、上覚によって持ち帰られ遺言により「神護寺(高雄山頂)」に祀られています。
境内には供養塔も建っています。
家内安全、安産祈願の信仰がある「浄禅寺」さんは地元でも愛される寺です。
従兄弟で同僚だった源渡の妻、袈裟御前に恋し自らの命と引き換えに貞節を貫き通した袈裟御前を自らの手であやめてしまった「文覚上人」。
高雄の聖とも呼ばれる「文覚上人」ゆかりの「浄禅寺」さんで熱い思いに浸りたくおもいます。
浄禅寺
住所;京都市南区上鳥羽岩ノ本町93
TEL; 075-691-3831