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セール貧乏にならないために 守りたい3つのルール

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
写真はイメージ(写真:アフロ)

夏のセールが始まる時期です。30%、50%、60%引きになると「この機会に!」と思ったり、街の雰囲気的に何かを買わなきゃという気になってしまうものです。セールをうまく活用することができれば節約にもつながるのですが、おトクにつられてお金を使い過ぎてしまっては本末転倒です。

「1万円の洋服が5000円だから5000円のトク」「5000円もうかった」という発想で買い物を重ねがちですが、実際には「5000円の支出」になり、お財布から確実に5000円を減らすことになるのです。

クレジットカードで後払いの場合、1~2カ月後の明細で確認をして初めて痛みを感じることになります。「この支出なんだっけ?」とならないように、衝動的な熱狂(ライバルに勝ちたい、おトクを逃したくない)につられて買い物をし過ぎないように心がけましょう。

具体的には次のようなルールを作って買い物に行くことをオススメします。

ルール1:セールに使う予算を立てる

ボーナスがある人はボーナスから予算立てをしましょう。ボーナスがない人はセール貯金をしましょう。毎月の収入やボーナスなどの臨時収入から最低でも10%は貯金にまわしたいところです。

ルール2:できるだけ現金払いを心がける

現金払いにすれば所持金以上には使えなくなります。また、「この1万円を使っていいのかしら?」とクレジットカードよりも1万円の重みが身にしみます。つまり、即座に痛みを感じることにより、買い物額を抑える効果があるのです。

ルール3:お金がない時はセール会場に近づかない

銀行預金の残高が乏しいという時はセール会場などに近づかないようにしましょう。「見るだけ」と思っていても、これが「この値段!?」というおトク商品を見てしまうと誰もが心を動かされるものです。「クレジットカードがあるから」となってしまうのです。我慢をして帰ってきた場合も「買えばよかった」というストレスが貯まるものです。それを考えると近づかないのが一番です。セールは半期に一度以上は必ずあるので買い場は非常にたくさんあると念じましょう。

いかがでしょうか。半期に一度のセールを利用すると、必要な物を半値など安く手に入れることができて家計に役立ちます。しかし、ついつい余分な物や定価の物まで買ってしまいがちなのでしっかりと財布の紐を締めるようにしましょう。ざっくりとした家計簿をつけると毎回使う金額が分かってきます。そうすれば、予算も立てやすく、次回からセール貯金をするなどといった対策も立てられますね。

シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経てファイナンシャル・プランナーとして独立。2015年よりシンガポール在住。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)など著作多数。日本テレビ「有吉ゼミ」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトを運営 https://100mylifeplan.com/

アジア富裕層から学ぶお金が貯まる習慣

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著者が住むシンガポールには世界中から超富裕層が集まります。特に中華系やインド系はお金の使い方全てが投資目線で、余分な支出を体脂肪率に例えるとゼロに近い! 彼らから学んだ、普通の人から富裕層にジャンプアップする考え方や技とは? 日本には将来が不安でお金を使えない人が多いのですが、お金は有効活用して初めて増えるもの。収入、支出、資産運用(不動産、金融)など、楽しみながら自然とお金が貯まるように指南します。

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