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【季節の食卓】皮付きたけのこの茹で方~茹でた人だけが食べられるレシピ

矢野きくの家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士
皮付きたけのこ(筆者撮影)

皮付きのたけのこを買って茹でて食べよう

スーパーの野菜売り場に皮付きのたけのこが並ぶ季節。たけのこ自体は水煮で一年中ありますが、やはり皮付きのたけのこの味は格別です。手間がかかりそうに思える、皮付きのたけのこですが、あのおいしいたけのこを食べられると思えば、たいしたことではありません。

今回は皮付きたけのこを未経験の方のために、たけのこの茹で方と、皮付きのたけのこを茹でたからこそできるレシピをご紹介します。

皮付きたけのこの茹で方

スーパーに皮付きのたけのこが売っていれば、その近くに米ぬかも売っているはずです。米ぬかと唐辛子も用意してください。最近は唐辛子が入った米ぬかも売っています。

皮付きたけのこを茹でるには米ぬかと唐辛子を用意する(筆者撮影)
皮付きたけのこを茹でるには米ぬかと唐辛子を用意する(筆者撮影)

また、たけのこは掘ってから時間が経過するごとに、アクが出てくるので、買って帰ってきたら、なるべく早めに茹でるようにしましょう。

1・外側の葉を2~3枚剥がし、泥がついていればサッと水洗いする

外側の葉を2~3枚捨て、軽く水洗いする(筆者撮影)
外側の葉を2~3枚捨て、軽く水洗いする(筆者撮影)

2・たけのこの先を斜めにカットする

たけのこの先を斜めにカットする(筆者撮影)
たけのこの先を斜めにカットする(筆者撮影)

3・カットしたたけのこの先に縦に切れ込みを入れる

縦に切れ込みをいれる(筆者撮影)
縦に切れ込みをいれる(筆者撮影)

4・鍋にたけのこが浸るくらいの水とたけのこを入れる

5・中サイズのたけのこの場合、鍋に米ぬかカップ1程度と唐辛子1本分を入れる

たけのこが浸るくらいの水と米ぬか、唐辛子を入れる(筆者撮影)
たけのこが浸るくらいの水と米ぬか、唐辛子を入れる(筆者撮影)

6・火をつけ沸騰したら弱火にし約1時間たけのこを茹でる

7・茹でている間にときどきアクをとる

8・茹で終わったらそのままの状態で冷めるのを待つ

9・たけのこの皮を剥く

茹で終わったらたけのこの皮を剥く(筆者撮影)
茹で終わったらたけのこの皮を剥く(筆者撮影)

「たけのこの皮はどこまで剥いたらいいか」、初めてのときはそれが分からないものです。剥いて剥いて、どんどん小さくなるたけのこに不安を覚えるかもしれません。水煮として見覚えのあるたけのこの状態になるまで剥いてください。

この程度まで皮を剥いたら、上の色がついた部分は切り落とす(筆者撮影)
この程度まで皮を剥いたら、上の色がついた部分は切り落とす(筆者撮影)

あとは、たけのこご飯やたけのこステーキなどお好みの料理に。水煮のたけのこでは味わえない、たけのこの濃い味を楽しむことができます。

掘りたてのたけのこなら米ぬかは不要

スーパーで皮付きのたけのこを買ったのではなく、今まさに掘ったばかりのたけのこであればアクが少ないので、下茹でするときに米ぬかと唐辛子は不要です。水だけで1時間下茹でしてください。

掘りたてのたけのこの場合、下茹でに米ぬかと唐辛子は不要(筆者撮影)
掘りたてのたけのこの場合、下茹でに米ぬかと唐辛子は不要(筆者撮影)

皮から茹でたたけのこだけで食べられる料理

皮からたけのこを茹でたら、副産物もあります。ぜひこれを楽しんでみてください。

・たけのこの刺し身

たけのこの刺し身(筆者撮影)
たけのこの刺し身(筆者撮影)

下茹でしたたけのこの穂先の部分だけをカットして、少量の醤油を垂らしていただくのが、たけのこの刺し身です。市販のたけのこの水煮ではこの部分はカットされているので、自分で茹でた人だけが楽しめる料理です。

やわらかな穂先にたけのこの甘みさえ感じます。

・たけのこそうめん

剥いた皮の下のほうは柔らかい(筆者撮影)
剥いた皮の下のほうは柔らかい(筆者撮影)

内側のたけのこの皮は、下のほうに数ミリだけたけのこ色した柔らかい部分があります。茹でて皮を剥いたら、そのたけのこ色した部分だけ短冊状に切り、めんつゆにつけていただきます。これもまた、皮付きのたけのこを茹でた人だけが味わえる楽しみです。

たけのこそうめん(筆者撮影)
たけのこそうめん(筆者撮影)

余ったたけのこは下味冷凍

余ったたけのこは下味冷凍(筆者撮影)
余ったたけのこは下味冷凍(筆者撮影)

下茹でしたたけのこが余ってしまったら、ぜひ試してもらいたいのが下味冷凍です。

1・たけのこを1.5cm角程度のサイズに切る

2・酒、醤油、みりんを1:1:1の割合であわせる

3・冷凍用保存袋に1のたけのこを入れ、2のあわせ調味料をたけのこが浸る程度にいれる

4・冷凍する

ー解凍調理ー

・冷凍用保存袋から凍った汁ごとたけのこを鍋に入れ、弱火で汁がなくなるまで煮詰めて完成

崎陽軒のシウマイ弁当に入っているたけのこの煮物のようなものを、自宅でも食べられるのです。

たけのこは冷凍することで繊維が崩れ、味が染み込みやすくなっています。冷凍したものの賞味期限は約1カ月ほどです。

少し手間がかかっても、季節の味は楽しみたいもの。ぜひこの春は皮付きのたけのこで旬の味を楽しんでみてください。

家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士

家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、コラム連載などで活動。働く人向けの時短家事術、シニア層への家事改革などをアドバイス。「防災士」の資格を持ち家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち、食品ロス削減をテーマにした講演も定評がある。100円ショップや業務用スーパーでのお得な買い物術の紹介や、便利グッズの開発にも携わる。【テレビ出演】NHKごごナマ(準レギュラー)・日本テレビミヤネ屋・TBSテレビはなまるマーケット・フジテレビ笑っていいとも他。【連載実績】HONDA・東芝・イオン等企業のオウンドメディアや、日経新聞・時事通信 他。【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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