【季節の食卓】皮付きたけのこの茹で方~茹でた人だけが食べられるレシピ
皮付きのたけのこを買って茹でて食べよう
スーパーの野菜売り場に皮付きのたけのこが並ぶ季節。たけのこ自体は水煮で一年中ありますが、やはり皮付きのたけのこの味は格別です。手間がかかりそうに思える、皮付きのたけのこですが、あのおいしいたけのこを食べられると思えば、たいしたことではありません。
今回は皮付きたけのこを未経験の方のために、たけのこの茹で方と、皮付きのたけのこを茹でたからこそできるレシピをご紹介します。
皮付きたけのこの茹で方
スーパーに皮付きのたけのこが売っていれば、その近くに米ぬかも売っているはずです。米ぬかと唐辛子も用意してください。最近は唐辛子が入った米ぬかも売っています。
また、たけのこは掘ってから時間が経過するごとに、アクが出てくるので、買って帰ってきたら、なるべく早めに茹でるようにしましょう。
1・外側の葉を2~3枚剥がし、泥がついていればサッと水洗いする
2・たけのこの先を斜めにカットする
3・カットしたたけのこの先に縦に切れ込みを入れる
4・鍋にたけのこが浸るくらいの水とたけのこを入れる
5・中サイズのたけのこの場合、鍋に米ぬかカップ1程度と唐辛子1本分を入れる
6・火をつけ沸騰したら弱火にし約1時間たけのこを茹でる
7・茹でている間にときどきアクをとる
8・茹で終わったらそのままの状態で冷めるのを待つ
9・たけのこの皮を剥く
「たけのこの皮はどこまで剥いたらいいか」、初めてのときはそれが分からないものです。剥いて剥いて、どんどん小さくなるたけのこに不安を覚えるかもしれません。水煮として見覚えのあるたけのこの状態になるまで剥いてください。
あとは、たけのこご飯やたけのこステーキなどお好みの料理に。水煮のたけのこでは味わえない、たけのこの濃い味を楽しむことができます。
掘りたてのたけのこなら米ぬかは不要
スーパーで皮付きのたけのこを買ったのではなく、今まさに掘ったばかりのたけのこであればアクが少ないので、下茹でするときに米ぬかと唐辛子は不要です。水だけで1時間下茹でしてください。
皮から茹でたたけのこだけで食べられる料理
皮からたけのこを茹でたら、副産物もあります。ぜひこれを楽しんでみてください。
・たけのこの刺し身
下茹でしたたけのこの穂先の部分だけをカットして、少量の醤油を垂らしていただくのが、たけのこの刺し身です。市販のたけのこの水煮ではこの部分はカットされているので、自分で茹でた人だけが楽しめる料理です。
やわらかな穂先にたけのこの甘みさえ感じます。
・たけのこそうめん
内側のたけのこの皮は、下のほうに数ミリだけたけのこ色した柔らかい部分があります。茹でて皮を剥いたら、そのたけのこ色した部分だけ短冊状に切り、めんつゆにつけていただきます。これもまた、皮付きのたけのこを茹でた人だけが味わえる楽しみです。
余ったたけのこは下味冷凍
下茹でしたたけのこが余ってしまったら、ぜひ試してもらいたいのが下味冷凍です。
1・たけのこを1.5cm角程度のサイズに切る
2・酒、醤油、みりんを1:1:1の割合であわせる
3・冷凍用保存袋に1のたけのこを入れ、2のあわせ調味料をたけのこが浸る程度にいれる
4・冷凍する
ー解凍調理ー
・冷凍用保存袋から凍った汁ごとたけのこを鍋に入れ、弱火で汁がなくなるまで煮詰めて完成
崎陽軒のシウマイ弁当に入っているたけのこの煮物のようなものを、自宅でも食べられるのです。
たけのこは冷凍することで繊維が崩れ、味が染み込みやすくなっています。冷凍したものの賞味期限は約1カ月ほどです。
少し手間がかかっても、季節の味は楽しみたいもの。ぜひこの春は皮付きのたけのこで旬の味を楽しんでみてください。