スクープ! ジャーナリストの上杉隆氏が都知事選出馬を正式決定

■自民党は分裂決定! 野党連合は混迷中!

14日に告示される東京都知事選挙は、元防衛相の小池百合子氏(63)が強行出馬を表明するなか、自民党都連は増田寛也元総務相(64)の擁立を決め、自民党は17年ぶりの分裂選挙となった。一方、野党共闘を模索する民進党は混迷を深めたまま。都連が出馬要請した元経産官僚の古賀茂明氏(60)で党内を一本化できず、最終局面でジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)の名前が取りざたされ始めた。

こうした政党内の迷走を尻目に急浮上したのがジャーナリストの上杉隆氏(48)だ。上杉氏の名前を最初に報じたのは、7日付の東京スポーツだった。〈小池百合子氏に驚敵/上杉隆氏出馬〉の見出しで1面トップで報じ、同紙お得意の「?」はついていなかった。この時、東スポ記者の直撃を受けた上杉は、「出馬? 準備はしていますが、出るか出ないかはまだ決めていません。ただ、“東京”についてに思いはある」とだけ話していた。

4日後、11日発売の「週刊ポスト」では、さらに話が進んだ。ズバリ〈ジャーナリスト上杉隆 都知事選出馬宣言〉のタイトルで、上杉氏が掲げる政策の詳細や、都政に対する思いを語ったインタビュー記事が掲載された。

その上杉氏が、今日(12日)午後3時から東京都庁内で会見し、正式に出馬表明をすることがわかった。すでに都庁記者クラブにも通告しているという。これまで水面下で準備を進めていたものが、ついに正式発表となるようだ。

■石原慎太郎と鳩山邦夫のDNA

このタイミングでの発表になったことについて、上杉氏と親しい関係者はこう話している。

「12日午前に上杉さんの政治の師である鳩山邦夫さんのお別れ会が東京・青山の青山葬儀所であるんです。上杉さんとしては、このお別れ会を済ませてからという思いがあったのです」

上杉氏は、先月急逝した鳩山邦夫元総務相の公設秘書を務めた後、米ニューヨーク・タイムズの取材記者を経てフリーランスとして独立した。1999年に鳩山氏が都知事選に出馬した際、報道・広報担当秘書として選挙に携わったことが、都政へ関わるきっかけとなった。その選挙で当選したのが、無所属で出た石原慎太郎氏、2位が鳩山氏、そして3位が舛添要一氏だった。

因縁の巡り合わせというのだろうか。鳩山氏は、奇しくも舛添前知事が辞職した6月21日に亡くなっている。

鳩山氏の選挙戦を通じて都政に強い関心を持った上杉氏はその後、石原都政に密着し、チーム石原の政策決定プロセスを参謀たちに焦点を当てて描き出した『石原慎太郎「5人の参謀」』(小学館)を上梓する。2000年8月のことだ。以来、石原都政の13年間、続く猪瀬直樹都政と、一貫して都政をウォッチし続けてきた。前回、細川護煕氏の出馬では選対設置の仕掛け人としても関わっている。

■「都政ウォッチ17年」の集大成

こうした約17年に及ぶ都政ウォッチの集大成が近著『悪いのは誰だ! 新国立競技場』(扶桑社新書)に結実する。上杉氏は東京五輪を最初に構想した石原都政の頃から五輪取材を続けてきた。2009年には招致活動でコペンハーゲンのIOC総会にも同行している。そんな上杉氏の目からすると、いまの五輪は当初、石原都知事がイメージしていた「コンパクト五輪」(予算4500億円)からどんどんかけ離れてしまっているという。

上杉氏の都政政策の詳細はいま発売中の「週刊ポスト」に譲るとして、考え方の基本は石原都政の2期目の原点に帰ることだという。石原知事が掲げた東京都の長期ビジョンの課題をしっかりと継承し、実行すれば、間もなく保育園の待機児童の問題も、特別養護老人ホームの入所待ちもすべて解消されるという。そのために、まずは無駄遣いの象徴である東京五輪を正常な形に戻し、都民の手に取り戻すことから始めるという。都政は自民、公明、民進、共産といった政党のものではない、都民のものだと訴える予定だという。

とはいえ、いまのとこと政党の支持、推薦を受けない完全無所属での出馬のようだ。果たしてこの思いがどこまで都民に伝わるかどうか。いずれにせよ、乱立、混迷を深める都知事選にまたひとつ新たな台風の目が現れたことは確かなようだ。

なお、今回の都知事選にはこのほか、前回選挙で舛添氏に次ぐ2位の得票だった宇都宮健児氏(69)も無所属での出馬を表明している。こちらも目が離せない。