【Yahoo!ニュース 個人】7月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、7月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事とオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

※※※

7月の月間MVA

日本人「が」/「も」/「だから」イスラーム過激派の攻撃対象になる時代を生きる(高岡豊)

筆者による受賞コメント:「日本人が狙われている」と不安を煽ることも、「日本人は大丈夫」と気休めを言うこともできる題材でしたが、この両方とも危険性についての分析や危機回避の対策を止めてしまう思考停止のスイッチを入れてしまう行為だと思います。リスクゼロはあり得ないとの発想に立ったうえでリスクを低下させる努力を続けたいものです。

高岡豊

選出理由:過激派が引き起こした事件について、「誰がなぜ攻撃されるのか」、「いかにして攻撃される危険性を低下させるか」について、専門的知見に基づいた冷静な解説です。確かな情報に基づかない反応や中長期の視点のない安全対策に対しても疑問をなげかけています。

※※※

名づけ親が言う 「こども食堂」は「こどもの食堂」ではない(湯浅誠)

筆者による受賞コメント:MVA受賞、ありがとうございました。こども食堂は、今後ますます広がっていくでしょう。普及は必然で、喜ばしいことですが、他方で常に単純化・形式化のリスクと背中合わせです。だからといって単にブレーキをかけるのではなく、肯定しつつ注意も喚起する。そのためには名づけ親の言葉が重みと説得力をもつと考え、記事化しました。今後も子どもの貧困対策を1ミリでも進めていく取組をご紹介することを通じ、社会に働きかけていきます。

湯浅誠

選出理由:「こども食堂」の名付け親への丁寧な取材で、そのネーミングに込められた真意、場としてのこども食堂の意義を伝えます。課題への切り口など筆者の専門性の高さが光る1本です。

※※※

プレイバック・テニス取材記(1):2007年7月 錦織圭@ロサンゼルス(内田暁)

筆者による受賞コメント:この度は、まったく予期していなかった賞を頂き、嬉しいやら驚くやら…身に余る光栄です。

取材記にでてくる大会は、当時住んでいたアパートから徒歩10分ほどの、毎日のように足を運んでいた場所で行われました。それだけに9年前の当時の光を、音を、熱を、克明に記憶に刻むことができました。錦織圭選手のキャリアの一つの出発地点となった場に、このような形で立ち会えたのも、嬉しいやら驚くやら…身に余る僥倖です。

内田暁

選出理由:今や世界のトッププレイヤーとなった男子テニス・錦織選手の17歳当時の様子がいきいきと伝わってきます。

長期にわたる取材があってこその発信で、今新たに読む価値満載の、具体的な選手の言葉や表情の数々です。

※※※

「24時間テレビ」にあって、「27時間テレビ」にないモノ!(鈴木祐司)

筆者による受賞コメント:テレビ番組について記事を執筆する難しさは、「そもそも番組を見る時間が長くなる」

「単なる個人の感想に終わらず、データなどを駆使して如何に客観性を担保するか」にあります。

今回の「27時間テレビ」は、特に長い番組であり、歴史もある枠ゆえ、チェックすべき部分が膨大でした。

こうした苦労が評価されたものと受け止めています。本当にありがとうございました。

鈴木祐司

選出理由: 歴代最低の視聴率を記録した今年の「27時間テレビ」に対する、冷静でタイムリーな解説です。

「24時間テレビ」との比較や、視聴者の声を通して、今後の長時間特番のあり方について考えさせられます。

※※※

どうなる築地移転、待機児童、都議選…「小池都政」の向こう1年をシミュレーション(米重克洋)

筆者による受賞コメント:MVAに選定いただきありがとうございます。「小池都政」の行方を追うべく、来年の都議選までの主な政治的トピックとスケジュールを政策・政局の両面からまとめました。引き続き取り上げていきます。

米重克洋

選出理由:投開票日当日に公開された、事前の取材と準備がうかがい知れる力作です。

選挙のあとの都政について、課題や注目のポイントをわかりやすく整理しています。

※※※

7月の月間MVC

『16区間「維持困難」か JR、地元と協議目指す 鉄道事業見直し表明』の記事へのオーサーコメント(伊原薫)

筆者による受賞コメント:MVCへの選出ありがとうございます。鉄道は単なる輸送機関ではなく、町の盛衰に直結するインフラです。単に「利用する・しない」で判断すると後で大きなしっぺ返しを食らいます。JR北海道だけでなく、JR西日本などでも路線廃止が検討される今、鉄道の持つ役割を全国の人に考えてほしいと思います。

伊原薫

選出理由:利益をあげることが難しい地域の鉄道事業を維持すべきなのか否か、その地域以外の全国の読者に対しても問題を投げかけています。鉄道への愛情も伝わるコメントです。