受験直前に効果的な3つの勉強法

(写真:アフロ)

この時期、受験業界に関わっていて最も多く受ける質問は「受験前日など直前には何をやったら良いですか?」というものです。そこで、時間が無い中で、有効に過ごすために必要なことをまとめてみました。当たり前のことばかりかも知れませんが、直前期だけに冷静になって考えられない受験生も多いので、参考にして頂ければと思います。

●暗記物をおさらいする

国語や算数・数学に時間をかけても、すぐに実力がつくわけではありません。少ない時間の中で少しでも得点を伸ばすためには社会科や理科の暗記分野の復習や確認が効果的です。

具体的な方法としては以下の2つを勧めています。

(1)今まで解いて間違えた問題の「問題」と「解答」を片っ端から読む

(2)教科書や参考書の苦手な分野の解説ページをなるべく素早く読む

ポイントは時間をかけてじっくり読まず、素早く何度も読むことです。また、引っかかる言葉があったらすぐに目立つ色で線を引くなどマーキングするのも効果的です。

●できそうでできない問題に取り組む

どうしても暗記物以外に取り組みたい場合は、直前期に歯が立たない問題に取り組むのは効果的ではありません。効率が悪いだけでなく、焦りや自信喪失に繋がってしまいます。あと少しでできそうなものや、苦手意識はないが正答率が低い分野に集中するべきです。

同じ「できない」問題にも幅があります。「できない」と乱暴な抽象化をせずに、「どの程度できないのか」を意識しておくことが大事です。普段から仕分けを心がけておくことで、復習の導線を作ることが出来ます。

【優先度 高】問題の意味も分かるし、解説を読めば理解できる

【優先度 中】問題の意味は分かるが、解説・解答を読んでも理解・納得できない

【優先度 低】そもそも問題の意味が分からない

優先度の高い問題を何度も繰り返すことで、確実に解答できるようにしたいところです。

●過去問を素早く読む練習をする

受験は時間との闘いです。本番の入試においても、「時間が足りなくて……」という振り返りを良く聞きます。過去問題には学校により書式やパターンがあります。形式に慣れることでスピードアップが期待できますし、全体が見えていた方が時間配分も効果的にできるようになります。

そのための訓練として、問題を解くのではなく、ひたすら過去問を素早く読む練習が効果的です。全教科過去三年分を1時間程度で読み終わるようにします。一度読み終わったら、二度目は更にスピードを上げて20~30分程度でパラパラと見ていきます。そうすると頭の中がその学校の出題形式モードになり、効果的な時間配分や問題を素早く読む準備が出来ます。その際気になった問題、忘れていそうな知識問題があればマーキングしておいて、最後に解答を確認する時間を作れば更に効果的です。

今まで、中・高・大・就活・資格とすべての受験指導に関わる中で、多くの合格者が共通して効果を上げた方法が以上のようなものです。もちろん、受験生によっても方法に対する相性があるかと思いますが、やることが分からなくて迷っているのならば、試して頂ければ幸いです。(矢萩邦彦/studio AFTERMODE・教養の未来研究所)

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