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目を閉じると思い出!?:試験や証言に役立つ「閉眼効果」の記憶心理学

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真はイメージ)(写真:アフロ)

目撃証言でも、試験会場でも、目を閉じると効果的!?

■思い出す

何かを考えているとき、視線が動くことがあります。頭が動くこともあります。ある用事があって、ある部屋に来たのに、用事を忘れることもあります(大抵はもとの部屋に戻ると思い出します)。一生懸命思い出そうとして、目をつぶることもあります。

私たちの脳の中で、心の中で、何が起きているのでしょうか。そのメカニズムを知ることで、思い出したいこと、思い出させたいことが、ちゃんと記憶の中から蘇らせることもできます。

それは、刑事さんが使っている方法であり、勉強が得意な人が使っている方法です。

■あなたは記憶力の弱い人ですか?

「私は記憶力が弱い」という人は、たくさんいます。一流大学の学生とか、難しい資格試験に合格した人に質問しても、自分は記憶力が強い方ではないと語る人がたくさんいます。自分は平均的な人よりも記憶力がないと語る人が、大半だったりもします。なぜ、そうなるのでしょう。

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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