3.11祈りの意味と力:東日本大震災から3年の「Pray for Japan」
2013.3.11、14:46。日本各地で黙祷が献げられた。世界でも、日本のために祈りが献げられている。祈ることは忘れないこと。祈ることは共に泣くこと。祈ることは希望を持つこと。祈ることは行動することだ。
■3.11と祈り
2011.3.11。あの日から、日本は祈りに包まれました。
世界に祈りの輪が広がりました。
「Pray for Japan」(日本のために祈ろう)の言葉のもと、日本は祈りに包まれていました。
3年目の3.11である今日も、日本は祈りに包まれています。日本国内で、海外で、多くの人が、日本のために祈っています。
■祈りは無意味か
祈りなど、無意味でしょうか。
いいえ、たとえば、祈られている人は病気の治りが良いという実証的な研究もあるほどです。
そして、真の祈りは行動が伴います。
日本中が、世界中が、祈り心を持ち、被災地の人々を支援する活動を行います。
また、真の行動には祈りが伴います。寄付された1ドルに、ボランティアの汗の一滴に、少しでも役に立ちたいという愛と祈りが込められているはずです。
亡くなった方々のために祈る人々がいます。亡くなった人は帰ってこない。ただ祈ることしかできない。でも、鎮まって祈るなかで、心は少しずつ、本当に少しずつですが、癒されていくでしょう。
祈りに決まった言葉はありません。悲しみ、怒り、恨み、どの感情でも、その時々の感情を出すことで、心は癒されます。
ご遺族のために祈る方々もいます。
祈りとは、「泣くものと共に泣くこと」です。祈ることしかできないけれど、祈ることならできるでしょう。
■祈りの力
共に心から祈るとき、私達の心に絆が生まれます。祈られている子は、強く生きます。祈ることで、亡くなった方と対話している方もいるでしょう。コミュニケーションは、癒しと理解を生みます。相手が、亡くなっていても同様です。
こんなことを語っていますが、私はもともと祈り深い人間などではありません。祈るひまがあれば行動しろと思うほどです。でも、マザーテレサの本を読んで考えました。
マザーは、行動の人です。でも彼女が最も大切にしていたのは、祈りでした。祈りがあったから、彼女の勇気と大胆さが生まれたのでしょう。そして、20世紀の奇跡が生まれました。
たった一人の、よそ者の白人のキリスト教徒が始めた活動が、インド中に、世界中に広がり、世界を変える奇跡が起きました。
■祈り心を持って
祈り心を持って、深く悲しむ。共に泣く。祈り心を持って、寄付をする、ボランティアをする、検索する(3月11日、「3.11」で検索するだけで震災復興支援になります)。そして祈り心をもって、互いに支え合いたいと思います。
辛いときに、たとえ事実であっても、ますます暗くなるだけの話なんか聞きたくありません。辛いときに、ただ明るいだけの前向きの話なんか聞きたくありません。辛いときに親切の押しつけなんかいりません。でも、本当に辛いとき、愛をもって祈ってくれる人がいます。
現実の困難を知り、前途の厳しさもわかったその上で、共に泣き、支えてくれて、そして希望をを捨てずに祈ってくれる人がいます。
この祈りは、力になります。
祈るということは、忘れていないということです。
3.11.14:46 黙祷。