「宮城世代」と呼ぶにはまだ早いだろうか。

 高卒2年目の中で、オリックスの宮城大弥投手が11日現在、6勝(1敗)をマークし、防御率2・31と頭一つ抜き出た活躍が光る。19歳の左腕は、7月のオールスターのファン投票の中間発表でも先発部門で堂々のトップを走る。

 新人だった昨季は2軍のウエスタン・リーグで最多勝を獲得。シーズン後半には1軍へ昇格し、プロ初勝利もマークした。今季は開幕から先発ローテーション入りを勝ち取り、立派な戦力になっている。

 この年代は、ロッテの佐々木朗希、ヤクルトの奥川恭伸両投手が入団時の注目度が群を抜いていた。宮城投手はドラフト1位とはいえ、石川昂弥選手(中日)、河野竜生投手(日本ハム)の抽選で連敗し、「外れの外れ」の指名だった。

 佐々木投手も今季は1軍の舞台を踏んでいる。

 5月16日の西武戦でプロ初先発すると、27日の阪神戦(甲子園)でプロ初勝利。10日のヤクルト戦は自己最長の6回を1失点と好投した。高校時代に最速163キロをマークした大器への期待は大きい。けがを防ぎ、大きく育てる球団の方針もあるのだろうが、中10日以上の十分な投球間隔で登板。報道によると、「疲労を取らせて次回に向けたい」(井口資仁監督)と11日に出場選手登録を抹消した。

 石川・星稜高時代に甲子園準優勝投手となった奥川投手も2勝(2敗)をマーク。今季は先発としての礎を築く大事な1年になりそうだ。

 3投手を見ると、宮城投手は「戦力」、佐々木投手は「育成」、奥川投手は「経験」の段階にあるのではないか。宮城投手はチームからも「勝ち」を求められている。佐々木投手はもちろん、勝ってほしいと思ってマウンドに送り出しているだろうが、「勝ちの計算」まではしていないはずだ。奥川投手もまずは1年間、1軍の先発マウンドで投げ続けてほしいという段階だろうか。

 個人的には1軍は「勝負の世界」だと思っている。チャンスをもらったり、経験を積むための場ではない。野球に正解はない。チーム方針もあるだろう。それぞれの2年目がこの先にどう生きていくのか。楽しみな目線もある。