新型コロナウイルスに感染しました。隔離生活から症状まで、僕の体験を書きます。

空港から隔離用のホテルへ移動する車内。内部はビニールで覆われていた。

 決して他人事ではないということを再認識させられた出来事だった。

 4日からNHK「サンデースポーツ」(午後9時50分~10時40分)のレギュラー解説を務めることになった。4日朝はTBS系「サンデーモーニング」にもコメンテーターとしてリモート出演。今後の日本での仕事に備え、家族と暮らすアメリカから帰国することになった。そこでまさかの事態に陥った。成田空港で唾液の抗原検査を受けると、新型コロナウイルスの陽性と診断された。

 すぐに6日間の隔離が決まり、空港から用意されたバスで近くのホテルで移動。到着時の荷物も自分では受け取ることができず、係の人が運んでくれた。サンデーモーニングでも話した通り、当時は「なんで、自分が」という心境だった。

 ホテルでは食事も部屋の中で済ませ、外を出歩くことも全くできない生活が待っていた。アメリカでは家族といつも通りに生活し、隔離後も熱は一切なく、味覚症状もなく、コーヒーもおいしかった。食欲もあった。運動不足にならないように、室内で踏み台昇降をしたり、汗をかくために熱めの風呂に入浴をして過ごした。自分の中では間違いじゃないかと思うくらいで、いわゆる無症状での感染だった。

 YouTube動画でも話しているが、ホテルでは1日2回、酸素含有量が正常値かを自分でチェック。幸いにも重症化することはなく、6日間の隔離後のPCR検査で2日続けて陰性だったことで、隔離生活は終わった。その後、抗体検査を受けたが、抗体は確認できなかった。

 私の感染が確認されたことで、帰路の機内で同じ空間にいたキャビンアテンドの方々が同じように隔離されたと聞き、申し訳ない気持ちになった。もちろん、アメリカの家族にも連絡。家族は検査の結果、幸いにして陰性だった。いったい、自分はどこで感染したのか。これが新型コロナの実情なのだ。

 東京都内の感染者数は再び増加している。実際には、私のように無症状でも感染しているケースがあるだろう。知らず知らず、他人に感染させてしまうリスクもある。抗原検査の数や頻度をどこまで拡大するかには医療現場への負担などハードルもあるので、安易なことは言えないが、自分の経験からすれば、検査で陰性になれば、安心できる一面もある。

 繰り返しになるが、誰でも、いつでも感染するウイルスだということがわかった。そして、どれだけ注意しても、感染リスクを完全に排除することもできないだろう。「ウィズ・コロナ」の時代にあることを自覚した生活をみんなが過ごすしかない。