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「恋の打席」に立ち続ける。アラフォー男女が恋愛するための2つの条件~お見合いおじさん活動月報(4)~

大宮冬洋フリーライター
僕とつぼいさんのコンビ。月1ペースでお見合い(恋の打席)をセッティングしています

自分も楽しくて他人の役にも立てる趣味がほしいと思ったのです。恋バナと会食が大好きな僕が見つけたのが、お見合いおじさん活動:略称おみおじ。自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる活動です。

僕は友人でもあるイラストレーターのつぼい氏と組んで、2014年の春からおみおじを楽しんでいます(今までの活動レポートはこちらこちら)。僕の人脈をオネット(大宮ネットワーク)、つぼいさんの人脈はツヴォイと称して、男女それぞれ4名の会員に良さそうな独身者を紹介しているのです。

僕たちのおみおじによって結婚した人は今のところ1名のみ。でも、いまだ独身の会員からも感謝されていますよ。友人知人のお墨付きの独身異性と出会えることって、年齢を重ねるごとに少なくなっていくからです。おみおじで恋愛感度を向上させ、別の場所で見つけた相手と結ばれた「卒業生」は過去4名います。「私は婚活自体に向いていないことがわかった」と去って行った人も4名いますが、それもまた有意義な自己発見ですよね。

結婚願望がある独身男女に優しくお節介する! 愛すべき隣人の婚活を結婚相談所やネットだけに任せておかない! 全国に広まってほしい「おみおじ」の実例をリポートします。

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恋の打席に立ち続けよう。その打席は周りが用意してあげよう

最近、僕の親しいアラフォー独身男性2人にそれぞれ30代の彼女ができました。ちょっと自己主張しておくと、僕も間接的にお役に立っているんですよ。Aくんは、既婚者の僕がオブザーバーの幹事としてセッティングした合コンで女性側の幹事をしてくれた女性(彼氏あり)にさらに合コンをお願いしたそうです。そこで出会った女性と結婚することになりました。

Bくんのほうは、より間接的です。先日、僕が毎月開いているスナック大宮にBくんの女友達が参加しました。その女性をCさんとしましょう。Cさんは年下の彼氏がいてハッピーな気分なので、スナック大宮で仲良くなった女性DさんはBくんの好みだと見抜く余裕がありました。そして、Cさんの仲介によってBくんとDさんはデートをし、お付き合いが始まったのです。

AくんとBくんのケースからわかるのは、大人が恋愛しやすくなる2つの条件です。1つは、僕を含む「周囲」が出会いの場を作ってあげること。大事な友だちは放っておいてはいけないのです。家飲みに、男女の独身者を招くだけでも構いません。後でそれぞれから感想を聞き、相性が良さそうだったら連絡先の交換ぐらいはサポートしてあげましょう。

もう1つの条件は、本人の積極性と感じ良さですね。Aくんは「合コンからさらに合コンを作る」という行動力を発揮しました。Bくんのほうは二つ返事でDさんと会うことを承諾。それからはまめに連絡を取り、交際へと発展しました。もちろん、大人として爽やかに振る舞うことが大前提です。

失敗や恥かきを恐れず、サービス精神は忘れずに、「恋の打席」に立ち続ける――。これが大事なのだと思います。そして、周囲である僕たちはできるだけ多くの「打席」を用意してあげましょう。

恵比寿のイタリアレストランにて。雰囲気、接客、味ともに満点です!

前置きが長くなりました。今回は、知的風来坊の加藤信彦さん(42歳)と帰国子女の今井恭子さん(34歳)を引き合わせました(それぞれのプロフィールはこちらこちら)。「海外で暮らしていた期間が長い」という共通点があるので、気が合うのではないかと思ったのです。ちょっと安易すぎるでしょうか。

ちなみに、僕は妻から「あなたはマッチングのセンスがない。適当にお見合いを組んでいるだけでしょう」と指摘されています。図星ですね。でも、僕たち既婚者はあくまで「場作り」に徹すればいいのですよ。上記のAくんやBくんのような積極性があれば、そこからいくらでも出会いを広げていくことができるのです。

どちらかといえば男性の積極性のほうが大事だと僕は思うので、お見合いの日程が決まったら、男性に良きお店を探して予約してもらうことにしています。今回、信彦さんがランチの予約をしてくれたのは、東京・恵比寿のイタリアレストラン。本格的な「ナポリピッツァ」が楽しめるお店だそうです。

食後の感想になりますが、お店の雰囲気も接客も味もバッチリです。都会で外食するならこうでなくっちゃね。信彦さん、さすがです。僕が独身女性だったら、この店を予約してくれた時点で半分ぐらい恋に落ちていますね。信彦さんはスーツ&ネクタイ姿。無難です。

一方の恭子さんは大きな花柄のワンピースで登場。ゴージャス&セクシーです。僕は好きだな~。恋愛経験の少ない日本人男性だったら「僕の手には負えない」と感じてしまうかもしれませんが、国内外を渡り歩いてきた信彦さんは大丈夫ですよね。恭子さんは見た目はちょっと派手だけど、中身はとっても女の子なんですよ。信彦さんのリードを期待したいところです。

ただし、信彦さんはちょっと緊張気味の様子。もともと控えめな性格なので、初対面の女性と何を話したらいいのか戸惑っているようです。当然ですよね。

海外経験が豊富だからこそ、海外や外国人への憧れはありません

こういうときは「おみおじ」の僕が場を和ませるしかありません。といっても、信彦さんや恭子さんを褒め称えるのはわざとらしいですよね。自分好きの僕は、自由におしゃべりするようにしています。少しずつだけどお見合いおじさん活動の成果が上がってきていることや、結婚するまでに一度は外国人の女性と付き合ってみたかったことを話しました。

大好きな映画があるのです。イーサン・ホークとジュリー・デルピーが主演の『恋人までの距離』。僕もパリ行きのユーロトレインの中で小粋なフランス人女性と知り合ってたくさん会話をし、恋に落ちたかったな……。そのためには、苦手な一人旅をしなくちゃいけないんですけどね。僕は英語もできないので、相手は日本語が上手な外国人であることも必須です。

妄想を語りまくっていると、信彦さんと恭子さんは少し打ち解けてくれました。海外経験が豊富だからこそ、海外への憧れはないというのです。

「今までの人生は好奇心だけを優先していました。でも、そろそろ落ち着きたい。結婚相手の希望次第では東京に定住することも考えています」

都内の外資系企業から外資系企業へと転職したばかりの信彦さん。実家は関西地方にありますが、戻る必要はないとのこと。

東京の実家に住んでいる恭子さんはどうなのでしょうか。聞けば、海外に住んでいたのは親の都合に過ぎず、自分は国内で日本人と結婚して暮らしたいそうです。

「寒いところは苦手ですが、暖かいところならば東京でなくても大丈夫です」

ならば、僕が住んでいる愛知県蒲郡市に来ませんか。温暖だし、家賃は都内の半分以下ですよ。というのは冗談ですが、少なくとも結婚して住む場所に関しては問題なさそうです。

あとはお互いに恋愛感情を持てるかどうかですね。それぞれのメールアドレスは教えました。次もいい感じのお店でデートして、「恋人までの距離」を縮める努力をしてくださいね。縮まりそうもなかったら友だちになっちゃいましょう。そして、合コンや食事会を開くのもありですよ!

(僕とつぼいさん以外の登場人物は仮名です)

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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