時速25キロのカフェテラス。小湊鉄道のトロッコ列車で朝食サービス開始しました。

SLが先頭に立つ小湊鉄道のトロッコ列車(撮影:鈴木和之氏)

東京駅から快速電車で約1時間、内房線の五井駅から分岐する小湊鉄道は単線非電化のノスタルジックな私鉄です。

小湊鉄道では数年前から「里山トロッコ号」という観光列車が運転されていて、運賃+トロッコ料金を払えば乗れるお手軽な割には、窓ガラスのないオープンエアなトロッコ車両で非日常感を味わえる貴重な体験ができる列車として運転開始以来大人気の列車です。

その里山トロッコ号で先週末から運転開始された「アサトロ列車」は、車内で朝食がサービスされるという特別体験ができる列車。

いったいどんな朝食がサービスされるのだろうか興味津々ですが、筆者の友人で小湊鉄道の大ファンである鈴木和之氏(千葉県御宿町在住)が、早起きして出かけてきて乗車体験を送ってくれましたので、その体験レポートをお届けいたします。(以下、使用写真は鈴木和之氏撮影)

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7月20日(土)

午前7時 始発駅五井にある車両基地からトロッコ列車が入線してきます。

先頭に付いているSLは大正時代から昭和30年代に小湊鉄道で実際に走っていたSLを模して新造したクリーンディーゼルで走る機関車。この機関車が引くトロッコ列車の姿が観光客に大人気です。

観光列車としてのトロッコ列車は、通常はもう少し内陸部の上総牛久駅から養老渓谷駅までの区間を往復している列車で、五井の車両基地から上総牛久駅まで朝、回送列車として運転されているものですが、アサトロ号はその回送列車の区間にお客様にご乗車いただいて、車内で朝食を提供するというアイデアです。

では、実際にどんな朝ごはんが出されるのでしょうか。

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▲車内で配られた朝食です。

小湊鉄道の社紋の熨斗(のし)が付いた箱に入って、ちょっと厳かな雰囲気ですね。

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▲ふたを開けてみると。

ブーランジェリー・ル・ポールという地元のパン屋さんと提携したボリュームたっぷりの内容です。

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トロッコ列車の速度は時速25キロ。

こんな開放的なトロッコ列車の中で里山の風を感じながら、休日の朝ごはんを食べられるのは新感覚体験ですね。

7月21日(日)

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翌日の日曜日、朝食の箱が昨日と違います。

箱を開けてみると・・・

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こんな感じです。

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箱にはお品書きが。

千葉県船橋市に本社がある石井食品という会社と提携して、無添加調理のミートボール、ビーフシチューが提供されています。

温かいものをこういう形で提供するのはなかなか難しいのですが、キッチンカーが付いていて直前に提供されるので、温かいものを温かいままお召し上がりいただける仕組みのようです。

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▲トロッコ列車の中での朝食サービスにご満悦の鈴木和之氏

このアサトロ号は乗車券のほかに1000円のアサトロ号料金で乗車できますので、とてもお手頃な料金設定だと思います。

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▲上総牛久駅に到着したアサトロ号

なかなかたくさんのお客様ですね。

20日、21日ともこのアサトロ号には小湊鉄道の石川社長さん、御園生専務さんら会社の幹部も乗車されていて、お客様へのご案内、ご挨拶を担当されていました。

列車の中で朝食を提供するというような今までにない新しいサービスを始める時には、現場ではいろいろなトラブルや、工夫しなければならないところが出てくるものです。そういう時に会社の上層部がきちんと対応できるように乗車されているということは、現場感も体験できますから、小湊鉄道という会社の意気込みがわかるというものです。

告知期間が短く、なかなか集客に苦労すると思いきや、運行開始の20、21日の両日とも約20名の乗車とのことでしたので、筆者としては大成功ではないかと考えます。

最初から満席だとサービスのハンドリングにトラブルが出ますから、最初はこの程度から始めるのがベストだからです。

アサトロ号乗車料金1000円をお支払いいただくと朝食をサービスする。

たったこれだけのことで、千葉の五井駅に午前7時に20名が集まるのですからね。

五井 7:16発 --- 上総牛久 8:08着

このアサトロ号は7月27、28日、8月3、4、24,25日の運転です。

ちょっと早起きして夏休みの日帰り家族旅行にいかがでしょうか。

トロッコ列車ですから、もちろん雨が降ったら濡れます。

そういうことも楽しい思い出になるのが小湊鉄道の里山トロッコ列車で味わえる非日常体験なのです。

アサトロ号を含む里山トロッコ号は予約が必要です。

詳細につきましては小湊鉄道のホームページでご確認ください。

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