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トランプ大統領来日期間中、羽田空港へのバス・車移動は飛行機に乗り遅れる可能性も

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

 アメリカのトランプ大統領は、11月5日(日)~7日(火)の3日間日本を訪れるが、既に10月末から主要駅のコインロッカーが使えなくなり、ゴミ箱も撤去されるなど警備体制の強化が始まっている。

 また、羽田空港でも国際線ターミナルでは10月31日(火)~11月7日(火)、国内線ターミナルでも11月1日(水)~7日(火)までの期間はコインロッカーが閉鎖される。ただ、有人の手荷物預かりのカウンターもあることから、鉄道駅に比べると荷物を預けることにおいての影響は最小限である。

交通規制でバスが遅れる可能性も

 だが、それ以上に空港利用者に影響が出そうなのが、首都高速道路を中心とした高速道路の交通規制である。羽田空港へバスや自家用車、タクシーなどで訪れる人も多いが、首相や皇族、更に海外からの国賓クラスが羽田空港を利用する場合や都心部での移動の際に、一時的に首都高速道路を交通規制する対応が取られている。

 具体的には対象車両が走行する直前に警察車両によって高速道路走行中の車を停止させ、対象車両が通過した後に規制が解除されるという流れで、対象となる高速道路の入口では一時的に閉鎖される。

広範囲にわたって交通規制が行われる予定。中央道方面は特に注意

 今回のトランプ大統領の日本滞在中には天皇皇后両陛下との御会見、安倍首相との日米首脳会談、拉致被害者との面会など都心部での予定も多く、また安倍首相とのゴルフも予定されており交通規制は広範囲に及ぶ。

 警視庁が発表する交通規制の案内においては、11月5日~7日までの3日間、都心環状線全線、1号上野線全線、1号羽田線(浜崎橋JCT~羽田)、2号目黒線全線、3号渋谷線(谷町JCT~渋谷)、4号新宿線全線、5号池袋線(竹橋JCT~西神田)、11号台場線全線、湾岸線(新木場~空港中央)、更に中央自動車道(高井戸~八王子JCT)、圏央道(青梅~高尾山)において交通規制が予定されている。

 交通規制にかかってしまうと、思わぬところでバスや車は一旦停車し、交通規制が解除されるまでは身動きが取れない。バスや車で移動して巻き込まれてしまうと、結果的に飛行機に乗り遅れてしまう可能性が出てくる。筆者も何度か羽田空港へバスや車で向かう際に一時的に規制で停止させられたこともあるが、通常は10~15分程度であるが、今回は特にアメリカ大統領の来日で最大規模の警備体制が敷かれることから、通常以上に規制される時間が長くなることも想定される。

来日中の3日間は鉄道利用が賢明

 国賓来日による規制は、事前に首都高速などの入口の案内版に表示されるが、具体的な時間は明らかにされないので事前に把握することは難しい。こればかりは、パソコンやスマートフォンの渋滞情報、走行中に表示されている案内表示を見ても事前に判断できず、まさに規制は突然訪れることになる。また、高速道路以外でも都心中心部では車の検問も増えるなど思わぬ渋滞にも巻き込まれる可能性もある。

 少なくても5日~7日の3日間は、羽田空港へ向かう際にはバスや自家用車・タクシーでの利用はできるだけ避け、東京モノレールや京浜急行などの公共交通機関を使うことが賢明のようだ。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

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