[訃報]クラブ・ジャズに“魂“を吹き込んだギタリストのロニー・ジョーダンさん逝去

1990年代アシッド・ジャズのムーヴメントを牽引したギタリストのロニー・ジョーダンさんが亡くなられました。

Guitarist Ronny Jordan, one of the musicians who spearheaded the Acid Jazz movement in the early 1990s, has died at the age of 51.

出典:Jazz guitarist Ronny Jordan dies aged 51|BBC NEWS
ロニー・ジョーダン『アット・ラスト』
ロニー・ジョーダン『アット・ラスト』

とても好きなギタリストでした。

1962年ロンドン生まれの彼がシーンに登場したのは1990年代初頭。ウェス・モンゴメリーをリスペクトした打ち込み対応の“ニュー・タイプ”ギタリストの登場で、一気にアシッド・ジャズはアメリカ・ジャズのレジェンドを追い越して行きました。

彼が注目を浴びた要因は、ジャズから派生していったフュージョン、AOR、ブラック・コンテンポラリー、スムースといった細分化されたマテリアルを“アシッド”という強引な理由で重ねあわせ、ジャズという古い糸で縫い直して、みごとな流行最前線のオートクチュールに仕立てあげてしまったという“技術”と“センス”にあると思います。

♪Ronny Jordan- No Pay, No Play

ロニー・ジョーダンの曲を1つ挙げろ言われて、ボクならこれです。1960年代のファンキーなジャズ・ギターのサウンドを漂わせながら、70年代のソウル・フレーバーをパパッとふりかけて、80年代のスムースなフィルターを横目にすり抜け、90年代のクラブ・ジャズからの“過干渉”による弊害も織り込んで到達した“21世紀型のジャズ・バランス”を具現したものではないかとひとりごちているのですが……。

ご冥福をお祈りします。