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iPhone Xがスケスケに見える壁紙をiFixitが配信

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
iFixitが配信した壁紙を設定したiPhone X(筆者撮影)

11月3日に発売されたiPhone Xのディスプレイの裏側はどうなっているのか。その内部構造をそのまま壁紙にできる画像を、iFixitが配布しています。設定してみると、ディスプレイのすぐ背後の大半の部分にはバッテリーが搭載されていて、左下には指先に振動を伝えるTaptic Engineが配置されていることが分かります。

・iFixit.org: Show Off the Inside of Your iPhone X with These Wallpapers

iPhone Xから上記のページを開き、壁紙画像のサムネイルをタップすれば、高精細な内部画像を取得できます。これを保存して壁紙に設定すれば、画面の下が透けているiPhone Xのできあがりです。

iPhone Xは縁なしのデザインではありますが、それでも若干の幅で縁が存在しています。画像はその縁も含めた製品そのもののサイズとなっているため、壁紙に設定する際は、やや拡大する必要があります。

TrueToneカメラの部分や、フレーム部分が完全に画面外に隠れるように拡大すると、ちょうど良いのではないか、と思います。

※ なお、iPhone 7以前の機種についても、発売日当日に分解されており、同様のスケスケ壁紙を配布しています。こちらも、iPhone Xの壁紙ダウンロードのページからリンクを辿ることができます。

iPhone Xの内部の見所も

iFixitは、様々な新製品を分解し、修理しやすさを評価していますが、iPhoneの分解画像は使われているパーツや、それらを合わせた組み立て原価の予測、用いられた新しい技術や手法などを知る上で、重要な情報源となっています。

iPhone Xの分解に関する記事は、こちらから読む事ができます。

・iFixit: iPhone X Teardown

iPhone Xには、有機ELディスプレイの他、通常のカメラに赤外線カメラとドットプロジェクターを組み合わせたTureToneカメラ、iPhone 8シリーズと共通のワイヤレス充電のためのコイルなどの新しいパーツが採用されています。

分解の様子を伝えた記事では、これらのパーツを個別に見ることができます。

また、実装方法についても確認できます。有機ELディスプレイは内部で折り返されており、ディスプレイ端子が画面の端ではなく、やや内側に戻ったところから出ている様子がわかります。

ロジックボードはこれまでより多くのチップが搭載しながら表裏を上手く活用してサイズをコンパクト化している点、またバッテリーが2つに別れて搭載されている点も、分解記事で確認できます。

もちろん、iPhone Xを使う上では、あまり気にする必要がない話かもしれませんが、現在のスマートフォンがどのように作られているのか、また、どんな工夫が隠されているのか気になる方は、ぜひ参照してみて下さい。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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