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米国でライドシェアアプリを使ったことがあるのはたった3割

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
米国で最も価値のあるユニコーン企業Uberも、意外と使われていない?(写真:ロイター/アフロ)

Dalia Researchによると、UberやLyftなどのライドシェアアプリを含むMobility Appを使ったことがある人は、世界の主要都市では40%以下、米国では30%しかいないそうです。

移動系アプリを経験したことがある人の割合は、中国で半数。via Statista
移動系アプリを経験したことがある人の割合は、中国で半数。via Statista

Dalia Researchの調査によると、モビリティアプリが最も普及しているのは中国で、50%の人たちに使用経験があるそうです。次いでメキシコ、ロシア、スペイン、ブラジルが、米国よりも上位にいます。Uberは未上場で最も価値があるとされるスタートアップ企業の1つですが、それでも、3割の人にしか経験してもらえてない、というのは意外でした。

モビリティアプリはライドシェアの他に、カーシェアやレンタカーなどが含まれ、例えばZipcarは、私の住むBerkeleyでも、駐車場にシェア用の車両が駐まっていたりします。ただ毎日の移動距離が長くなってくると、結局所有した方が格段に安くなってくるため、シェア系の移動手段だけに頼ってなんとかなる人は、限定されている、というイメージです。

Chart: Mobility Apps Have a Long Road Ahead to Mass Adoption | Statista

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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