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【高校野球・大学野球】宮城の高校3年生選抜と仙台六大学1年生選抜が8月5日に石巻で交流試合

高橋昌江フリーライター
宮城県の高校3年生は今年も大学生の胸を借り、次のステージを目指す(筆者撮影)

 宮城県の高校3年生と、仙台六大学の1年生でそれぞれ編成されたピックアップチームの交流試合が8月5日(土)、石巻市民球場で開催される。10時から2試合行われ、入場は無料。1試合目と2試合目の間には小学生対象の野球教室も実施予定だ。

■昨年に続いて2回目の開催

 高校と大学のピックアップチームによる交流戦は昨年から始まり、今年が2回目。昨年の高校3年生のピックアップチームは40人が選出され、2チームを構成したが、今年は27人の1チームでより出場機会が増えそうだ。仙台六大学は昨年、連盟と東北福祉大の1、2年生で構成したが、今年は連盟の1年生のみの選抜チームになる。昨年の宮城県高校選抜だった選手もおり、成長した姿を披露してくれるだろう。

 宮城県高校選抜を指揮するのは昨年に続き、小原仁史監督(泉松陵高副部長)だ。27日の選考会の後、数回の練習や練習試合を行い、「ピッチャーはボールに力のある選手が多く、野手はシュアなバッティングをする選手が多い。当初は昨年に比べて小粒かなと感じていましたが、みんな、野球をよく知っているし、状況判断もできています。大学生相手に敵わないところもあると思いますが、期待感はありますね」と印象を語る。昨年は2試合とも敗れており、今年は白星を挙げたいところだ。

 今年は加盟校に呼びかけ、1、2年生の観戦を推奨する。宮城県高野連強化育成部の平塚誠委員長(柴田高監督)は「練習試合などが入っている高校もあると思いますが、高校生と大学生の試合を見てもらい、技術面や気持ちの面を向上させてもらえれば。1、2年生にも還元できる取り組みになればと思います」と話す。また、昨年は新型コロナの影響で中止となった小学生対象の野球教室も開く予定だ。

 宮城県高校選抜の顔ぶれは当日のお楽しみ。指導スタッフは下記の通り。

監督:小原仁史(泉松陵高)

責任教師:穀田長彦(宮城広瀬高)

コーチ:阿部克彦(登米高)、川村桂史(本吉響)、榊良輔(名取北)

 目的は次の通り。

①高校野球が教育の一環であることを踏まえ、相互の親善を深め、技術等の交流をはかる。

②選手、選抜チームを率いる若手指導者のレベルアップをはかる。

③選抜チームへの選出や交流により、モチベーションアップやチームへの還元、活性化を促す。

④高校卒業後も野球を続け、次世代の野球人を育成する。

⑤1、2年生の野球部員にも観戦させ、技術習得と意識高揚をはかる。

写真は昨年の交流戦。「最高の仲間と野球ができた」「みんなと野球ができて楽しかった」「大学生、エグかった」といった声があり、試合後は名残惜しそうだった(筆者撮影)
写真は昨年の交流戦。「最高の仲間と野球ができた」「みんなと野球ができて楽しかった」「大学生、エグかった」といった声があり、試合後は名残惜しそうだった(筆者撮影)

■仙台六大学1年生ピックアップチーム

監督:山路哲生(東北福祉大)

コーチ:高橋顕法(宮城教育大)、星孝典(東北学院大)

【投手】

東北学院大・阿部惺哉(東北学院高)、東北学院大・内田塁斗(盛岡三高)、東北学院大・千葉達弥(仙台東高)、東北工大・加藤佑理(聖和学園高)、仙台大・川端勇汰(北海道栄高)、仙台大・山本京(北星学園大付高)、仙台大・良知慧汰(創価高)、☆東北福祉大・伊藤千浩(東北高)、東北福祉大・唐川侑大(東海大札幌高)、☆東北福祉大・早坂海思(日本ウェルネス宮城高)

【捕手】

☆東北学院大・藤田京(富谷高)、東北大・濱岡純(出雲高)、東北福祉大・土屋奏人(鶴岡東高)

【内野手】

東北工大・齋藤陽也(名取高)、東北福祉大・上石航大(聖望学園高)、宮城教育大・古川慎旺(泉館山高)、仙台大・大塚碧人(霞ヶ浦高)、東北大・美才治幸介(前橋高)、☆宮城教育大・千葉柊弥(仙台三高)、東北学院大・菅原陽(東陵高)、東北大・田村奏人(鶴岡南高)

【外野手】

☆東北工大・菅井惇平(日本ウェルネス宮城高)、東北工大・利根川公誠(仙台育英高)、東北大・山下直輝(仙台一高)、宮城教育大・金颯太(盛岡三高)、仙台大・藤生永太(前橋育英高)、東北福祉大・藤井一太(仙台育英高)

【主務】

東北福祉大・田中杏璃(明秀日立高)

☆は昨年の宮城県高校選抜選手

フリーライター

1987年3月7日生まれ。宮城県栗原市(旧若柳町)出身。大学卒業後、仙台市在住のフリーライターとなり、東北地方のベースボール型競技(野球・ソフトボール)を中心にスポーツを取材。専門誌やWebサイト、地域スポーツ誌などに寄稿している。中学、高校、大学とソフトボール部に所属。大学では2度のインカレ優勝を経験し、ベンチ外で日本一を目指す過程を体験したことが原点。大学3年から新聞部と兼部し、学生記者として取材経験も積んだ。ポジションは捕手。右投右打。

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