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ウクライナの空を舞うトルコ製のドローン(4)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

こうして見て来たように、バイラクタールが、トルコを「ドローン大国」にした。バイラクタールとは、正確にはバイラクタールTB2とは、いったい、どのような兵器なのだろうか。小型トラックで運べるサイズのドローンである。翼の幅が12メートル、機体の長さが6.5メートルである。機体の重さは550キログラムで150キログラムまでの重量の爆弾を積載できる。そしてレーザーによる精密誘導爆弾を搭載している。ドローンばかりでなく、その通信設備や制御設備などとセットとして輸出されている。製造元のバイカル社の言葉を借りれば「プラットフォーム」として輸出されている。価格は公表されていない。1機当たり1億円から2億円程度になるのではと推定されている。これは、イスラエルやアメリカの同様のドローンの価格の数分の1と言われている。ちなみに日本の航空自衛隊の主力機のF15の調達価格は100億円ほどである。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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