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ISの最高指導者の殺害(2)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

バイデン大統領は演説の中で、「今回の作戦は彼らが世界のどこに隠れようが、アメリカはテロの脅威を取り除くことができることを証明するものだ」とした上で、「世界中のテロリストに『われわれは追跡し、探し出す』という強いメッセージを送った」と語っている。強いリーダー像を演出する上では、今回のカリフの自爆は、政治的なプラスだろう。アフタニスタンからの撤退時の混乱など、外交面で批判の矢面に立たされてきた同大統領の支持率回復に僅(わず)かながら寄与するだろう。しかし2011年のオサマ・ビンラーデンの殺害が、当時のバラク・オバマ大統領の人気を一時的にしか高めなかったように、今回の効果も限定的かつ短期的だろう。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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