Yahoo!ニュース

『白と黒の革命』が映す日本社会の中東観――松本清張と国際ジャーナリズム(1)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

偉大な作家が歴史の「うねり」に遭遇した際に、どのような作品を紡ぐのだろうか。そうした場面が四十年ちょっと前に起こった。松本清張が、一九七八年八月末から九月下旬までの約三週間にわたりイランを取材で訪れている。その時、この国では、ちょうど巨大な津波のような反国王運動が進行していた。この経験を踏まえて清張は『白と黒の革命』を執筆した。

この記事は有料です。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバーをお申し込みください。

高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバー 2021年4月

税込275(記事15本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

高橋和夫の最近の記事