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イラン・アゼルバイジャン国境の「イムジン河」(3)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

イランの国語はペルシア語であるが、このペルシア語を母語とする人々は人口の半数程度である。残りの半数は母語としては少数派の言語を話し、ペルシア語は母国語ではあるが、母語ではない。平たく言えばバイリンガルである。アラブ系もいれば、クルド系もいる。そしてトルコ系もいる。アーゼリーとイランで呼ばれている人々である。この人たちの生活の中心がアゼルバイジャンである。イランの地図は、背を丸めた猫のように見える。ちょうど猫の首から上の部分である。人口にして何百万にもなるだろう。エルドアンの詩は、この人々がイランを離れアゼルバイジャン共和国と一つになるように訴えたと受け取られた。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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