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戦争の新しい形

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

 去る8月にトランプ大統領がアフガニスタン政策を発表した。本人は新しい政策と主張したのだが、詳細を発表しなかったので、その新しさは鮮明ではない。トランプが詳細を語らなかったのは、敵に手の内を知らせるのは馬鹿げているとの理由からだ。しかし周辺から漏れ伝えられている情報では、その「新しさ」の実質は4千名の米兵の増派のようである。なお、これまで在アフガニスタンの米兵力は8千4百名とされてきたが、実際は1万1千名いることが公表された。となると、米兵力は1万5千名まで増強されることとなる。アフガニスタンに増派するのはトランプが初めてではない。オバマ前大統領も、第一期目に大規模な増派を決定した。しかし、この時は、増派の発表と同時に、部隊の撤退時期を公表した。アフガニスタンの泥沼に引き込まれるのではないかとの米国民の不安を和らげるためであった。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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