田中将大からの2発を含む1試合3本塁打を放ったレンジャーズの新星 ロナルド・グスマン インタヴュー

(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ロナルド・エマニュエル・グスマン・ロドリゲス

1994年10月20日生 ドミニカ共和国出身の23歳。左投げ左打ちの一塁手。

2011年にレンジャーズと契約し、以降はマイナーで経験を積んだ。昨年は3Aでの125試合で打率.298、12本塁打、63打点。今年の4月13日にメジャー昇格し、14日のアストロズ戦で初本塁打。8月10日にはヤンキースタジアムでのヤンキース戦で1試合3本塁打を放った史上初のルーキーになった。8月12日まで88試合でプレーし、打率.243、12本塁打、46打点を残している。

父親の目の前で大活躍

ーー長打力には定評がありましたが、メジャーの舞台で1試合3本塁打という結果には自分でも少し驚いたのでは?

RG : 正直、驚いてはいないですよ。 打撃練習の段階から調子が良くて、あとはただ打てる球が来たときに良いスイングをすることだけ考えていました。バットの芯に上手く当てることを意識し、実際のその通りにできたんです。

 

ーー当日、ヤンキースタジアムに見に来ていたお父さんはどんな反応でしたか? 

RG : (嬉しそうに)大喜びしてくれましたよ。父がアメリカで僕のプレーを観るのはあの日が初めてだったんです。試合後に逢って、ハグを交わしました。凄く喜んでくれましたよ。父親にあんな風に喜んでもらえたことは、お金では決して買えない思い出になりました。

ーー田中将大投手から2本塁打を打ったことで、日本のMLBファンもあなたの名前を記憶したと思います。 

RG : そうですか(笑)。田中は凄いピッチャーです。メジャーリーグでもう何年も活躍し、残してきた数字が彼の素晴らしさを物語っています。ただ、今回は僕の打席の際には甘い球が来て、僕にはそれを打つ準備ができていました。

ーー2打席とも、打ったのは田中投手の最大の武器であるスプリッターでしたね。

RG : 彼のスプリッターはやはり上質なものでした。第1打席でも2球ほど投げてきて、その際は二塁ゴロに打ち取られてしまいました。そのときに、この球に対して準備しておかなければいけないと感じたんです。1打席目のスプリッターは低めだったのですが、2、3打席目は甘いコースに来たために対応できました。

レンジャーズの一員として優勝したい

1試合3発の翌日、ヤンキースタジアムで筆者の取材を受けるグスマン
1試合3発の翌日、ヤンキースタジアムで筆者の取材を受けるグスマン

ーーヤンキース戦では10日までの4試合で6本塁打と打ちまくっています。ヤンキース相手の強さをどう説明しますか? 

RG : 僕は幼少期はレッドソックスのファンでした。だからヤンキースは好きではなかったんです。こうやってヤンキース戦で活躍できてとてもハッピーです(笑)

ーー子供の頃に好きだった選手は? 

RG : マニー・ラミレスです。フィールドではいつでも楽しそうにプレーするマニーのスタイルが大好きでした。練習熱心だったとも聞いています。そんな彼のプレーを見るのが好きだったんです。

ーーメジャーデヴュー以降、もう80戦以上に出場してきましたが、ここまでで感じたメジャーとマイナーの違いは? 

RG : 様々な意味でクオリティが違います。マイナーではどの投手も2つくらいは上質な球種を持っていますが、それ以外は質が落ちるもの。しかし、メジャーではそんなことはありません。メジャーのほとんどの投手がチェンジアップ、スライダー、シンカーを投げ、その上で得意な勝負球を持っている。レベルの高さは信じられないくらいで、だから常に集中していなければいけません。そして、メジャーではみんな勝利を目指してエモーショナルなプレーを繰り広げています。マイナーでは向上するためにプレーしますが、ここでは結果を出さなければいけません。

ーーそんなメジャーの舞台で、今後に何を成し遂げていきたいですか? 

RG : まずはレギュラーとして定着するのが最初の目標です。そして、レンジャーズの一員として優勝リングを勝ち取りたい。僕はこのチームの中で成長してきたから、ここで勝てれば最高の気分だと思います。個人としては、いずれ殿堂入りするような選手に成長していきたいですね。