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「コミュニティノートが付いたポストはXの収益分配の対象外になる」イーロン・マスク氏が発表

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
イーロン・マスク氏(写真:ロイター/アフロ)

 10月30日、イーロン・マスク氏が「コミュニティノートが付いたポストはX(旧Twitter)の収益分配の対象外になる」と自身のXアカウントで発表しました。

「正確性を最大化するためにインセンティブを高めたい」

 同氏によると、この変更は「センセーショナリズムよりも正確性を最大化するためにインセンティブを高めたい」という考えから行われるとのことです。

 これにより悪質なデマやミスリード、誤解を生むツイートでバズって収益分配を獲得しようとしても、そうしたツイートにコミュニティノートが付いた場合は収益が分配されないことになります。

 コミュニティノートは多くのユーザーが協力して役に立つ背景情報をポストに追加するプログラムのため、バズるほどノートによる注釈を付けられる可能性が高くなります。

 これによりコミュニティノートを使った収益化の剥奪を目的とした攻撃が増えるのではないかという不安もありますが、これに対してもマスク氏は「すべてのコードとデータはオープンソースのため、そうした攻撃はすぐに分かってしまう」と補足しています。

 Xでは一部、デマや炎上でインプレッションを稼ごうとする行為が見受けられますが、この修正により今後はそうしたポストが減っていくかもしれません。

 ただ個人的な希望を言えば、この変更も重要だと思いますがそれよりもバズったポストにつく返信のインプレッションを収益分配の対象外にして欲しいものです。

 これだけで外国人アカウントによる一言コメントスパムが大きく減ると思うのですが……。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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